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国内初?のミードペアリングを堪能してきました

船橋のOnce upon a timeさんで、2023年8月5日夜に開催されたミードペアリングに参加してきました。
美味しかった&楽しかった~!


■ミードペアリングとは


オーナーシェフが選んだ5種類のミード(蜂蜜酒)と、それに合わせたお料理を堪能するイベント。
ミードは蜂蜜で造るお酒で基本的に甘い為、ミードだけでディナーを構成するイベントは国内初かもしれないとのお話でした。

そもそも日本国内ではミードは殆ど流通してませんしね(私はこちらのお店に出会うまで、神話に出てくる架空のお酒かと思ってました)。

ミード5種類、といっても、通常の提供料よりも量を減らして各30mlでの提供になります。
それならお酒に弱い私でも大丈夫かな?と思ったのがちょい失敗だったんですが、それは後述しますね。

【開催概要】
お店のInstagram、LINE、TwitterもといXアカウントで告知されたイベント
開催日:2023年8月5日 18:30~20:00
内容:5種類のミードと、それに合わせたお料理4種類+デザートのサーブ
   都度オーナーシェフの解説付き
代金:1万円(税込)

◆イベント仕様の店内

今回一番乗りじゃなかったので全体像の写真が撮れなくてすいません。

Once upon a timeさんでは、店内の奥に4人用テーブル席、その横に柱があり、入口側に2人用テーブル席が4つとカウンター5席、という間取りになっています。
今回は奥のスペースは使わず、広いスペースにテーブルを4脚くっつけて長テーブルを作り、その中央にディスプレイを置いて仕切りとするレイアウトでした。

ディスプレイに使われていたのは可愛い妖精達!
不思議なファンタジー世界です。モチーフは多分森ですね。
妖精の棲む不思議な森の宴に招かれたニンゲン達、という世界観かな?
今回使わなかったカウンターにも金の木の葉のランチョンマットが敷かれていて、素敵でした。

カウンター席には妖精さんが来ていたのかも?

ディスプレイに紛れて、さり気なくスティック状の……何だっけ、ビスケットみたいなのかな?名前忘れちゃった。と、ライスボールが置かれています。
ビスケットはまるで木の枝のようで可愛い!
ライスボールは、丸いおにぎりに生ハムを巻いてその上にバジルが乗っていて、森に転がっている小さな岩みたいでした。

今回は小さい子だけ連れて行きました、正解だった

とっても美味しそうだったけど、メインコースを食べてから……と思っていたら私はお腹いっぱいになっちゃって食べられなかった。
参加者さんは皆さん食べていらっしゃいました。ライスボール、とても美味しかったって。羨ましい……胃の小さい自分が悲しい。

私は18:15頃にお店に着いたんですけど、その時点で半分くらいのゲストさんが来ていらっしゃいました。
私の前の席の方がとても気さくな女性で、席に着く時にご挨拶をさせて頂き、ちょっと緊張がほぐれました。

◆ミルダと蜂蜜パン&チーズ

参加者が揃った所で、最初のミードとお料理が運ばれて来ます。

最初のミードはMILDA(ミルダ)
リトアニア神話の女神の名前を冠したミードです。

瓶には女神のイラスト

お料理は、蜂蜜パン2切れ。ヌーケルチーズを乗せた1切れと、ブルーチーズを乗せた1切れです。

同伴の白い子が映える……この写真はお気に入り♡

行き渡った状態でオーナーシェフがミードとお料理の簡単な解説をしてくれます。

蜂蜜パンは濃厚な蜂蜜の味がするあま~いパン。
そこに乗っているチーズ、ヌーケルチーズはスパイシーな味わい。ブルーチーズは塩っ気と酸味がなかなかきつめの独特の風味。
パンの濃い甘さに負けない濃い味わいです。

合わせるミルダはドライな味わいなので、味の濃いパンとチーズの後に飲むと良い感じです。

向かいの席に座られたゲストさんと、「蜂蜜パン美味しいですね~」とか、チーズの味とか、ミードの味とかの感想を言い合いながら頂きます。
パンは、私は手でつまんで食べちゃいました。だってパンだし。

◆ネクタルアップルとニシン&湯葉&イクラ

2番目のミードはNECTAR APPLE(ネクタルアップル)
日本産ミードで、その名の通り林檎の蜂蜜を使った蜂蜜酒です。

細い金色の瓶がとても繊細でお洒落

お料理は、湯葉の上にニシンというセットが2切れ、その上に蜂蜜酒に付け込んだイクラが散らされています。

湯葉が出てきてちょっとびっくり

あっさりとした湯葉と酸味の強いニシン、イクラは蜂蜜酒の甘さとイクラのしょっぱさが混ざり合って、何とも不思議なお味で美味しい!
ネクタルアップルは優しい甘みのミードなので、初めてミードを飲むという方にお勧めだそうです。ふんわりした香りも美味しいです。

イクラはコロコロしちゃうので、箸とは別にスプーンを出して頂きました。
湯葉とニシンと一緒に食べても美味しいんだけど、イクラだけ食べても甘くてしょっぱくてプチプチしてぴゅっとして歯ごたえ舌触りも含めてとっても美味しかった!

イクラはちょっと食べにくいので、食べている間ゲストさん達みんなシーンとしてました(笑)

◆蜜栗と鹿肉のパテ

3番目のミードは蜜栗
珍しい、栗蜂蜜のミードです。酸味と苦みがほのかにあるセミドライテイストのミード。

漢字は密かにカッコイイと思うのです、ふふ

お料理は、鹿肉のパテ
添えられているのはマスタードです。

どーんと出てきたチワ!

鹿肉のパテが出た時、私はちょっと(あ、大きい……今まだ3種類目……)と思って少し不安になったのですが、皆様割と普通だった。
パテなので焼肉がどーんと出るよりは全然食べやすかったんですけど、なかなかに食べ応えがありました。

中に無花果とクランベリーが練り込んであったんですけど、とても自然なお味でした。
ジビエ特有の臭みも全然無かった。

実は私、マタギを伯父様に持つという方と親交があって、昔、鹿肉や猪肉を頂いた事が何度もありまして。
その伯父様は処理が上手な方だったらしくて比較的食べやすくはあったんですけど、それでも独特のジビエ臭はあったんですよね(私はそれも含めてジビエっぽくて美味しいなって思ったんですけど)。

そのジビエ臭が、この鹿肉のパテには全然ありませんでした。
添えられたマスタードが味をピリッと引き締めてくれて、美味しかった!

蜜栗はそこまで甘いお酒ではないので、お肉料理とはちょうど合う感じなんだろうと思います。私は甘い飲み物でも普通にご飯食べちゃう人なのでそこら辺はよくわからないんですけど……。

◆ルベルスキとフォアグラ、ブリニ

4番目のミードはLUBELSKI(ルベルスキ)
水と蜂蜜を0.5:1の割合で作った濃厚な蜂蜜酒です。
森のベリーシロップを加えて6年以上かけて醸造するという極甘の一品。
生産がポーランドなので、戦争の影響で日本への輸入が止まってしまいました。それを聞いたオーナー、全部買い占めちゃったそうです。ひゃっ。
という訳で、現在国内のレストランやBARでルベルスキが飲めるのは多分Once upon a timeさんだけ!

この瓶の装飾は美味しいミードで間違いないそうです

お料理は、フォアグラの下にロシアのミニパンケーキであるブリニが2切れ。添えられているのは味噌とサワークリームを合わせたもの。
フォアグラはルベルスキでフランベしてあるそうです。

熟成されたミードのこの濃い色

フォアグラの味は、うーん、上手く言えない……。
しょっぱくて酸味のある味噌&サワークリームと、そこまで甘くないパンケーキと、重ねて食べると、とても美味しかったです。
今回のメインディッシュはこのフォアグラだったんだと思うんですけど、ごめんなさい!!!

ルベルスキ美味しかった……。

濃厚な香り、濃厚な甘み。
ガツッと「お酒!」というアルコールの強さ。
これぞ蜂蜜酒!!!という感じのミードでした。美味しかった……。

度数の関係で(後述します)万人に気軽にお勧めできる訳ではないんですけど、蜂蜜酒、というものを飲みたい、という人に飲んで頂きたいミードだと思います。本当に蜂蜜酒でした。

◆メディバルとミードプリン、ミード入りチョコレート

5番目のミードはMEDIEVAL(メディバル)
蕎麦蜂蜜のミードです。
文献の失われてしまった中世騎士の時代のミードを、ミーダリーが研究を重ねて再現したという品。
こちらも6~10年掛けて熟成させるそうで、この色です。
デザート的な極甘ミード。
黒い持ち手の開いたワイングラスがすごく可愛い!

蜜蝋で封をするそうです

デザートに出されたのは、ミードプリン! と、ミードの入ったチョコレート、ルーン文字が刻まれています。
これ……これ……!!!

至福のデザート

ミードプリン、とろりとした柔らかな舌触りで、甘くて、風味があって、美味しかった……。
とろけちゃいました……。

ミード入りチョコレートの方は凍らせておいたそうです。なんでも、チョコレートにお酒を入れると固まらなくなっちゃうんだとか。
食べる時には柔らかくなっていたので、私はスプーンに乗せて頂きました。
昔は媚薬とされていたチョコレートにルーン文字が刻まれているというの、最高にロマンですよね……こちらも美味しかった……。

ただ、ミードプリンもチョコレートも甘かったので、デザートを食べた後にメディバルを飲むと、そこまで極甘!という感じではなくなってしまったのがちょっと残念でした。
メディバルを楽しんでからミードプリンとチョコレートを食べれば良かったかな。

甘い物が大好きな私には、最後のこのデザートが本当に至福でした……。
あまりに美味しくてテンション上がってなんか色々色々しゃべってた気がする……美味しかった……魔法の味だった……。

さて、ここまででミードペアリングは一通り終了。
食べ終えてちょうど予定の20時でした。

この後、他のゲストの皆様は更に追加でお酒を飲まれていらっしゃったんですが、私は家が他県でちょっと遠いのでここで失礼させて頂く事にしました。

■今回のミード

今回のペアリングで提供されたミードは次の通り。
・蜜栗
・ネクタルアップル
・ミルダ
・ルベルスキ
・メディバル

提供順ではありません

【蜜栗】
度数10度栗の蜂蜜で作られた日本産ミード。
それほど甘くないので、甘いお酒が苦手という人でも美味しく飲めると思います。お料理の前に、または一緒に飲んでも美味しいです。
ストレートかロックで冷やして飲むと良いみたい。
Onceさんで飲む時の価格は1300円。ちょっとお高めかも。

【ネクタルアップル】
度数10度林檎の蜂蜜で作られた日本産ミード。
甘口で飲みやすく、とはいえ甘すぎず、上品で優しい味のミード。食前食中に飲んでもお料理の味を損ないません。
こちらもストレートかロックで冷やして飲むと美味しいけど、アルコールが苦手な人は炭酸で割ってもいいかも?
Onceさんで飲む時の価格は700円とお手頃なので、ミード初心者に絶賛お勧め。

【ミルダ】
度数10度プロポリス、クランベリー、菩提樹、ジェニパーベリー、オークを用いて作られたリトアニア産ミード。
ドライな味わいで、ワインを好きな方にもお勧めだそうです。やや大人の味わい。
Onceさんで飲む時の価格は900円。

【ルベルスキ】
度数16度
百花蜜、蕎麦、ベリーシロップで作られたポーランド産のミード。
前述の通り、現在ウクライナ戦争の影響で日本への入荷が難しくなっていて、他のお店では飲めないかも。
とにかく濃厚な蜂蜜酒、「蜂蜜!」「酒!!!」という感じ。
ちなみに度数16度というのはワインや日本酒レベルなのでかなり酔います。
ガツッと蜂蜜酒を飲みたいという人に飲んで欲しいお酒ですが、アルコール弱い人は気をつけて。
Onceさんで飲む時の価格は、春の段階で1200円だったんだけどもしかしたら今は値上げしているかも?

【メディバル】
度数16度
蕎麦蜂蜜で作られたカナダ産ミード。
製造に至る逸話がロマンにあふれているので、中世騎士譚を楽しみたい、中世北欧BARの雰囲気を楽しみたい方にお勧め。多分、カウンターで飲むと気分が盛り上がります。
ホットでも美味しいらしいです。
ただしこちらも度数が高いのでアルコールが弱い方は気をつけて!
Onceさんで飲む時の価格は1300円。大人の価格ですね。もうこれを飲む為に行くといいです。

■蛇足

ミードペアリングって何だろう?
という感じで参加した今回のイベントですが、お店主催の「ちょっとした蜂蜜酒パーティ」みたいな感じでした。

小さい店舗なので、参加者も少なくて。
皆様気さくな感じで、楽しくおしゃべりをしながらミードとお料理を楽しむミニパーティ。

私が過去に主催した貸切オフ会(後述)よりも、もう少し上品で、でも堅苦しくはなくて、居心地のいいイベントでした。

少しだけの贅沢、少しだけの非日常、ただし気楽で、ドレスアップとか厳しいマナーとかが苦手な人でも楽しめるちょっと素敵なパーティ。そんな感じ。
とても楽しかったです。

ただ、ミードを主体とするイベントなので、アルコールが弱い方はちょっと気をつけた方が良いかも。

今回のミードペアリング、1杯の提供が通常の半分くらいの量と聞いていたので、なら大丈夫か!と参加したのですが。
えーと、帰宅中、酔いが回ってヘロヘロになりました……。

鹿のパテを食べてる時から、ふわふわ~っとはしてたんですよね。
で、遠方とはいえそれほど時間が切迫している訳では無かったんですけど、ふわふわしてちょっと不安だったので、皆様がまだ楽しんでいらっしゃる中、先に退席させて頂いたんですが。
電車に乗った辺りからアルコールが回り始めて、胃の中がぐるんぐるんし始めました。
多分、ルベルスキとメディバルが時間差でキたんだと思います。
電車に乗っていた時間が1時間強あったんですけど、その間では醒めなかった……。

途中、流山おおたかの森駅で乗り換えたんですが、階段を上るのが無理で。
身体起こしていられなくなってくの字に曲がった状態でエスカレーター待ちの列がはけるのを待っていたら、心配したお嬢さんに「大丈夫ですか?」と声をかけて貰いました。
反射的に「大丈夫です、ありがとうございます」と答えちゃったけど、いや、大丈夫では無かったな……。

よく「大丈夫ですか?」という声かけはダメと言いますが、実感しました。大丈夫ですかと聞かれると反射的に大丈夫ですって答えちゃうわ。

でも、声をかけて貰ったら何だかちょっと元気になりました。
ついでに、TwitterもといXで呟いていたら友達が心配してリプライくれて、それのおかげでも少し元気になりました。
優しい皆様、本当にありがとう。
帰宅中には酔いは醒めませんでしたが無事におうちに辿り着けました。

……次に参加するとしたら、私は、ミードの量を更に半分にして貰おう……。味がわかればいいや。

ミードの量については、減らす分には調節して頂けるそうなので、気になっているけどアルコール苦手という方は申し出て参加されると良いと良いと思います。
ミードは飲みやすいけどアルコール度数はかなり高めのお酒なので、弱い方はご注意を。

ちなみにお料理の量は、私には「すこーし、多め?もう入らない!」という感じでしたが、他の皆様にはちょうど良かったみたいです。ライスボールとかスティックビスケットを食べていらっしゃる方もいました。
私、もしかして小食なのか???
ライスボールは食べたかったな……美味しそうだった……。ご飯と生ハムとバジルなんて美味しいに決まってる……。しょぼん。

■Once upon a time

という訳で、船橋駅徒歩3分の場所にある素敵な北欧風創作料理のお店、Once upon a timeさんで開催された、国内初?ミードペアリングのレポでした!

Onceさんの素敵なファンタジー装飾店内が気になる方は、テレビで見る事ができるよ!
2023年8月8日23時6分からのテレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2」で三村氏がお食事する場面が放映されるそうです。U-Nextでも配信するみたいなので、気になる方はご覧になってみて下さい。
最高の異世界空間です

そんな素敵なOnce upon a timeさん、かなり人気が高くて、現在土日祝日は予約なしに入るのは難しい状況です。
予約も一週間前には埋まっちゃうみたいなので、早めに連絡して予約を入れる事をお勧めいたします。

サイト
https://sites.google.com/view/hobbit-cafe
Instagram
https://www.instagram.com/once.upon.a.time.cafe/
Twitter
https://twitter.com/hobbitoncafe

【営業時間】
ランチタイム:11:00~14:30(ラストオーダー14:00)
ディナータイム:17:30~22:00(ラストオーダー21:00)
定休日:月曜・火曜+不定休(日曜ディナーは予約がない時は休業)

70種類以上の蜂蜜酒とビール、創作ドリンクも有

コースは2名以上から、予約必須で3日前までに。
ランチコース:3800円
ディナーコース:5500円/8800円

フィーカセット:2900円

アラカルトメニューも有。
ランチにはワンプレートランチが日替わりであります。ランチプレートは2000円未満。都度価格が違うのかな?

そしてそして!

10名以上になると、お店を貸し切る事ができます。
貸切の場合、内容はお店と相談できますが、だいたい一人4500円予算で一部お酒含む飲み放題コンセプトパーティができます!
私は過去2回貸切させて頂きましたがどっちも最高だったので、素敵なパーティを開きたい!という方はぜひどうぞ!
過去の貸切レポ
https://note.com/sakaimasato3816/n/n793f02183255
https://note.com/sakaimasato3816/n/n0be1ec22ad78

最後に。
今回初の開催だったミードペアリングですが、次は冬頃にまた開催したいとの事です。
ミードが気になる方は、ぜひお店のInstagramやXアカウントをフォローしてみてください。

楽しいよ!

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