ビートメイクについて

今年はビートメイクに取り組んだ一年。
始めは曲を展開することに意識が向いていたが、次第に持続へと着眼点が変化してきた。

きっかけはBudamunkの作るビート。エフェクト処理によって、リフレインするフレーズのリズムや音色が微妙に変わる。そのちょっとしたノリの変化を伴いながら淡々と続く音楽に、瞑想に通ずる感覚と心地よさを覚えた。

それ以来、制作手法がMIDI音源の打ち込みからサンプリング主体に変化しつつある。サンプリングしたフレーズに対して、エフェクターによりリズムや音色にリアルタイムで変化を加える。これはMIDIデータでは扱えない、すなわち楽譜に書けないようなリズムや音色の変化をもたらす。変化は小さく僅かなほうが耳に届きやすいのかもしれない。

だれも知らない/みんな知っている曲の一部を、ずれた角度から切り取ってつなぎ合わせ、僅かな変化を加えながら流れを作る。そういう作業に今、夢中になっている。

自作音源:https://soundcloud.com/sakairyo/hum



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