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京都出身、新宿御苑の第一旭

夕方、新宿で打ち合わせがありそれが終わったのが8時過ぎ。
てくりテクリと東に向かって一直線に歩いて部屋にのんびり歩く。
伊勢丹の前を通ってしばらく歩くと新宿2丁目。
インバウンドさんが集まる店の前はスズナリ。騒々しいけど、通りはガランとしていて静か。
もしかしたら二丁目文化はそろそろ終わりなのかもしれない。
サブカルチャーや出会いが生まれる場所は今やネットの中で、ゲイバーを必要とせぬ人が多くなっちゃったから。
まぁ、しょうがない。
歩いているとすごくお腹が空いて感じて、ラーメン食べて帰ろうか…、って思って「第一旭」にやってくる。

京都に本店のある人気の店で、東京進出の一号店を御苑近くの静かな場所を選んで出した。それでもファンがワザワザ集まり結構にぎやか。
メニューはラーメンとトッピングだけという潔さ。

九条ネギが山のようにのっかる「ネギ増し」が好きで今日もと思ったけれど、残念ながら売り切れでした。普通のラーメンで我慢する。

小さな店です。店の半分近くが厨房で、Tシャツ姿の店員さんが静かに料理を作ってくれる。

元気よすぎるうるさいラーメン屋さんは好きじゃないのね。
それよりお店がピカピカだったり、いつも同じ状態の料理が出てくるお店が好み。
カウンターもキレイに拭かれ、調味料もいい状態で整っている。
こういうお店がオキニイリ。

しばらく待って料理が完成。カウンターの一段高いところにコトリと丼が置かれて「お待たせしました」とひと声かかる。
手にする丼は熱々で、しかもずっしり重たくニッコリ。

スープは並々、醤油色して脂がキラキラ浮かんでておいしい匂いを漂わす。普通のラーメンでありながらネギももやしもたっぷりで、薄切り焼豚が8枚ほどもスープに沈む。それでよし。

ストレートな麺。バッサリ歯切れて散らかる感じが痛快で、ずっと硬さが持続する。
スープの色は濃いけれど醤油辛いかというと決してそうでもないのがここのスープの不思議なところ。コクがある。醤油の風味もしっかりあるけど、動物性の旨みや脂が辛みを打ち消しおいしくさせる。

ただ脂が強い。1日炊いて脂を強く感じる状態になってるのでしょう。ネギをたっぷり乗せると脂をさっぱり食べることができるのだけど今日はそれがなく、胡椒をたっぷり、ニンニク風味の辛味噌たっぷり。どっしり味にして食べる。
麺もうまいけどもやしが旨い。青い香りがスープと一緒に口の中へとやってきて、シャキシャキとした歯触りもたのしくお腹が満ちていく。

スープはさすがに残して席を立つ。10分ほども歩けばスイートホームに到着です。


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