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フランス語は知的でオシャレな言葉だったのよ!

日本の外来語の中で圧倒的に多い言葉といえば英語由来のものでしょう。
日本語にすっかり同化してしまった外来語はオランダ語やポルトガル語からの借用語が多い。
鎖国時代に交流のあった国の言葉が日本語に取り込まれたのでしょう。
例えば「お転婆」。
語源はオランダ語の「ontembaar」
手がつけられないって意味で、たしかにお転婆が過ぎると手がつけられなくなる。
二丁目界隈では相手を取っ替え引っ替えすることを、お転婆するっていうことがあるけれど、若い頃のボクはまさにお転婆でした(笑)。

影響力の大きな国の言葉が外来語として行き渡る。
何が日本に対して影響を及ぼすかによって言葉の源流も変わってきます。
医学はドイツ語。
哲学はドイツ語あるいはフランス語。
料理文化となるとフランス語だし、文学もフランス語由来の言葉が多い。
ファッションの世界だとフランス語の独壇場だし、ならば英語の出番はというとビジネスと大衆文化。

今の日本に英語が溢れているのは人の関心がビジネスと大衆文化にあることの裏返しじゃないのかなぁ…。
かつて日本人がファッションと文学、そして美食の世界に憧れを持った時期があって、当時流布した外来語はフランス語由来のものが多い。
なにより語感がいいのね。
耳の奥をくすぐったり撫でたり、あるいは息を吹きかけられたりするように感じる語感、耳障り。
愛を囁くなら英語じゃなくて断然フランス語。
あるいは土佐弁(笑)。
土佐弁の話はいつかいたしましょう。

今日のテーマはフランス語。
好きなんだけど今となっては古臭い言葉に聞こえて使うことに躊躇しちゃう。
そんなフランス語由来の外来語の話をちょっとしてみましょう。


アベックだとかランデブーだとか…

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