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豪快にして贅沢なバフェ。人のもてなしも上等でした!

「銀座八芳」という店でバフェ。

高速道路の高架下にある肉のハナマサの地下一階。店は見事に作り込まれて食べる前からワクワクしちゃう。
食材を並べた台が店の真ん中に設られててその豪華な景色に息を飲む。

蟹があります。
茹でたタラバにズワイ、香箱蟹がドサッと置かれ、しかもなくなると次々補充されていく。
蟹の横には殻付きの牡蠣。手前に甘エビがドサッと置かれ、上には刺身。マグロにサーモン、鯛にハマチにホタテがズラリ。

焼いて食べるようにアワビやホタテ、つぶ貝、サザエと貝類ズラリ。
焼肉用の肉もある。どれも発色の良い肉で、ホルモン類も揃ってる。
天ぷら、揚げ物、中華料理が20種類ほど。
北京ダックを調理人がそいでくれたり、握り寿司を職人さんが握るカウンターがあったりと盛りだくさんすぎちゃって頭が整理をあきらめちゃうほど。もうどうにでもなれって豪勢さ。

テーブルの上には軍手にハサミ、トングに円形の網ののったガスのロースター。時間制限が100分であるということ、貝類は網に乗せると殻がはぜて飛び散る可能性があるから必ずザルをかぶせてください、今日は特別にアルコールも飲み放題になっております…、などなど丁寧に説明してくれ、意気揚々と食事をスタートさせました。

まずはサザエにアワビ、はまぐりをとりそれから肉。牛タン、ミスジ、ロースにハラミを盛り合わせ、網があたたまるまでをひたすら蟹の殻をむいて過ごした。

身入りのいい蟹。
足にハサミで切り目を入れるとスルンと肉が滑り出してくる。
太くてザクッと歯切れるタラバ。
しっとりふっくらしていて味わい繊細はズワイをひたすらたのしんでいく。

あったまった網に貝をのせてステンレスのザルをかぶせて焼いていく。
おいしい匂いがしてきます。
貝が焼けていく匂いって海の家を思い出させる。
そろそろいいかなぁ…、ってザルを開けるとサザエの口で滲み出してきた貝汁がふつふつ沸騰しておりました。

周りに肉を並べて焼いて、貝をハフハフ食べつつ肉をまた食べる。
食材の状態はよく、食べ放題と言って侮ることができぬ品質。

なによりお店の人が親切でした。
中国系の会社が経営しているのでしょう…、従業員はほぼ中国系。
けれど全員、しっかりとした日本語を喋り元気で教育行き届いている。
焼いたつぶ貝の身を取り出すのに難儀していたら、お手伝いいたしましょうか…、と見事な手際でスルンと中身を取り出した。

とってきた香箱蟹がちょっと残念な状態でがっかりしてたら、こちらをどうぞとキレイにさばいた蟹を持ってきてくれたのネ゙。オレンジ色の内子が見事でしかもおいしい食べ方を丁寧に教えてくれる。
バイキングの店だからサービスは二の次って考える店が多いのに、やっぱり飲食店って人のもてなしが一番大切なんだよなぁってしみじみ思う。

中国料理のコーナーは本当に充実していて小籠包や焼売、餃子が入ったせいろも並んでる。
その前の大きな器にたっぷりのフカヒレスープが入れられていて、フカヒレスープもこれほどたっぷりあるとありがたみがなくなっちゃうなぁ…、って笑っちゃう。

極細中華麺があってそれにふかひれスープをかけて汁そばにする。エビ焼売と蟹とイクラの押し寿司を盛り合わせにして今日の〆。
100分間、時計を見ながらひたすら焼いて殻を剥き、おしゃべりをして酒を飲む。せわしないったらありゃしないけどそれもたのしい。いいお店。


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