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スライダーにオニオンリング、ニューヨーク的なチーズケーキ

アメリカのケーキが食べたくなっちゃって「バビーズヤエチカ」にやってくる。

入り口脇のショーケースに昔は10種類近くのケーキやパイが揃ってた。今では4、5種類だけど種類は減ってしまったけれどアメリカ的な味は健在。
空きっ腹にいきなりケーキというのは切ないうえに粋じゃない。
おいしいケーキをお腹にむかえる手順をきちんと踏むことにする。
ハンバーガーでも食べようか…、とメニューをみたらランチセットにスライダープレートっていうのがあった。
スライダーにオニオンリング、サラダにスープがついている。
オニオンリングっていうのに心がゆり動かされそれをたのんでホットコーヒー。ミルクももらってひと揃え。
大きなマグにたっぷりのコーヒー。洋白のピッチャーにミルク、ケチャップ、フレンチマスタード。テーブルの上がアメリカ的になっていく。チャーミングなサービス係の笑顔もアメリカ的にフレンドリー。

厨房前のデシャップが見えるテーブル。キビキビと料理を作る厨房のスタッフに、注文を通し出来上がりを待つサービススタッフが声をかけたりするさまを見てるとお腹がどんどん空いてくる。
10分足らずで料理は完成。お皿の上に料理がギッシリ並ぶ景色がまずおいしい。

スープはコーンポタージュでした。ひと口飲んで口の中を甘くあったかにしたとこで、お皿の上の緑をまずは片付ける。

シトラス系のドレッシングを軽くまとったリーフ野菜。むしゃむしゃ食べて、写真をとったらスライダーに葉っぱが一枚挟まれてるのに気づいてそれも食べておく。

解体せしめたスライダーのおいしげなこと。
ウットリします。
サクサクに焼けたバンズに小さな脂の泡が浮きだす焦げたパティ。
バンズをとった瞬間においしい香りが爆発するようにボワンを鼻を直撃しました。

オニオンリングをのっけてやれ!
バンズを戻してサイドにケチャップをプチュっとしぼり食べる準備が万端整う。

たなごころより一回りほど小さなスライダー。けれどパティがずっしり、案外重い。カプッと齧るとフカッとバンズが沈んでサクッと歯切れる。ザクリとオニオンリングが壊れてガツンとパティが前歯を鎮めて歯切れる。
体の芯がとろけるようなおいしさに、思わず顔がほころんだ。
焼き切れた牛肉の脂は甘くこうばしく、ほのかに甘いバンズが肉のうま味をどっしりふくらます。オニオンリングがいい仕事をしてくれるんです…、ザクっと焼けたパティの食感を引き立て口をにぎわすゴチソウ。
なによりほどよい量がいい。食後のケーキをおいしくむかえる余裕をしっかり残して終える。ありがたさ。

ニューヨークスタイルのチーズケーキを食後に選ぶ。

ホイップクリームとラズベリーソースが添えられて、そのうつくしさにハッとする。

ボロボロの生地。なのに舌に乗せるととろけてたちまちクリーミーになっていくのがニューヨークスタイルチーズケーキの特徴で、それがおいしい。

コーヒーのおかわりねだってちょっとのんびりいたします。


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