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「蒸す」がテーマの中国料理。熱々の湯気もごちそう…、オモシロイ

中野に気になるお店があった。駅からちょっと歩いたところ。
nakano chinese Sai」ってお店。

開店前から小さな行列。気軽な装いの近所の人たちがたのしそうに開店を待つ様子がステキな先味。

入り口入ると長いアプローチ。ふたつ目のドアを開けるとおいしい香りがやってくる。
お店の奥に厨房がありカウンターにたった3席。調理の様子を見渡せる一等席に陣取りました。
小さな蒸篭が積み上げられてる。蒸気で仕上げる料理がメインのお店。

ランチセットは蒸し点心が中心で小籠包に3種の点心がついたセットが推しのよう。麻婆豆腐の定食にその点心セットを追加する。
シェフは若いです。とてもにこやか。サービススタッフが4人いて一人は厨房とホールを出たり入ったり。気持ちいい。
開店と同時に次々お客さまがやっきて店はにぎやか。厨房の仕事はテキパキ。まず点心がやってくる。

うつくしいです。
緑色の蒸し餃子はニラと青海苔。黄色はエビとホタテでどちらもプルンと餡が弾ける。
どちらも香りが鮮やかで生地が薄くてとてもなめらか。
豚肉の餅米団子はむっちりしてて、生姜の香りがとても華やか。
一つひとつが作りも味も丁寧です。

小籠包もプチュっと潰れておいしいスープが口を満たして消えていく。
箸置きがレンゲ置き場の役目を兼ねてて、そこでしばらく冷まして食べるというのがうれしい。ありがたい。

まもなくメインが出来上がります…、とスープとご飯が運ばれてくる。

これも蒸篭に収まっていておいしい匂いの湯気に包まれ見るからおいしい。「中の器が熱くなっておりますので」ってサービススタッフの言葉に思わず大きく頷く。
追いかけ麻婆豆腐が運ばれてきてこれでランチのひと揃え。

麻婆豆腐は辛味よりも旨みと痺れをたのしむタイプ。とはいえ痺れも控えめで、舌がピリっとつねられるような感じはあるけどヒリヒリしない。心地よい味。
豆腐はなめらか…、スルンと喉を撫でる感じがオゴチソウ。
蒸したご飯はムッチリすべすべ。ご飯の粒の一つひとつを舌が感じるような食感。甘みも強く感じるのがいい。

蒸したスープもおいしかったなぁ…、上湯の上品な味わいにふわっと熱の入った卵が浮かんでこのスープで蒸した魚や野菜はうまいに違いないって思いながら、あっという間にお腹にキレイに収まっていく。
ひとりでくるのが勿体無い。たのしい仲間と夜にいろんな料理を食べにきたくなる。そういうお店…、オキニイリ。


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