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合盛り皿うどん…、細い麺と太い麺。ひと皿で3度おいしいオキニイリ

さてランチ。

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「長崎飯店」というお店に一風変わった皿うどんがあるというので、気になっていた。
「合盛り皿うどん」という料理。

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何が合盛りになっているのかというと、揚げたパリパリの極細麺と茹でて炒めたちゃんぽん麺。
パリパリ麺はリンガーハットなんかでも気軽に食べることができるけど、長崎でよく食べられている太くてやわらかい麺を使った皿うどんは東京では珍しい。
その両方を一度に食べることができるというメニュー。
オモシロイ。
太い麺を食べていると、細い麺がパリポリ壊れる感じもおいしいんだよなぁって感じる、ないものねだりを満たしてくれる。
うれしいけれど、それって果たしておいしいのかなぁ…、って思いながらやって来た。

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駅の近くのビルの一階。古色蒼然とした店の中には大きなシャンデリアが吊り下げられててキラキラしてる。ホールに元気なおばあさま。厨房の中にはおじいちゃまともうひとり。交わす言葉に北関東独特ののんびりとした訛りがあってニッコリ笑う。

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注文すると威勢のいい音が厨房の方からしてきて、それに続いておいしい香り。
「今日、最初のお客さんだから気合を入れて作りましたよぉ」ってニコニコ声と一緒に料理がストンと届く。

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サービス精神旺盛の量。
たっぷりのあんから湯気がもうもう上がり、あんの隙間から太麺、細麺が顔をのぞかす。ひとつ屋根の下に兄弟仲良く暮らしています…、って感じになんだかワクワクします。

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具材は多彩。
イカゲソ、アサリ。牡蠣にキャベツにキクラゲ、もやし。色とりどりのかまぼこ、豚肉とどっさり入ってあんはポッテリ、硬めの仕上がり。皿うどんとかちゃんぽんって野菜を食べる料理なんだ…、ってしみじみ思う。

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まずは細麺。パリポリ、口の中で壊れて散らかり香ばしい。ぽってり餡とのコントラストが鮮やかにして心地よい。一方、太い麺はねっとりなめらか。あんと一体化して口の中を満たす感じが肉感的。汁なしちゃんぽんを食べてるみたいな感じも独特。
どちらがおいしい?と聞かれれば、どちらもおいしいと答えなければすまないおいしさ。
しかも時間が経つと細麺があんを吸い込みやわらかになり、まるで別の麺のようにふるまいはじめる。ひと皿で3種類の麺を同時に味わえる上、最初は別々に食べてた麺が勝手に混じって口の中へとやってくる。

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太いのもある、細いのもある。パリパリもクニュクニュも同時に口の中にいて、細麺、太麺をひと皿づつたのんで食べてもこのたのしさは味わえないんだ…、って「盛り合わせであること」のステキを感じる。早く食べにきてればよかったネ…、って思ったりした。オキニイリ。


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