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肉うどんに赤天。さぬきのゴチソウ

秋葉原で人に会い打ち合わせしてそれで昼。
うどんにしようか…、と淡路町から神田の外れに向かって「一福」。
讃岐うどんのお店を選ぶ。

入り口脇の券売機で食券を買い、お店の人に手渡して席につく。出来上がったらお店の人が運んでくれるという仕組み。
肉うどんの小を選んで、追加に赤天。
エビを殻ごとすりつぶし豆腐と一緒に練り物の種に混ぜて揚げた讃岐名産。
父がこれを大好きで、冬になるとストーブの上で炙ってよく食べていた。それ以外にも姫貝の紐のやらみりん干しやらを焼いていたから、ストーブをつけるとおいしい匂いがしたものでした。なつかしい。
3分待たずに料理は完成。

極薄切りの牛バラ肉をホロホロになるまで煮込んだものにたっぷり鰹節。透き通ったお出汁にゆったり浸かった麺に緑のネギが彩り添えている。

汁がうまいのね。
うどんの命は何をおいても汁だと思う。うどんがおいしく仕上がっていればいるほど汁がおいしいくないとバランス崩れておいしくならない。
鰹節に昆布にイリコ。酸味に甘味に苦味をうま味がまとめて口の中へとやってくる。
煮込んだ牛肉の甘辛味が徐々に混じってコクや深みがついてくるのもたのしくてよい。
うどんはなめらか。コシはあるけど硬すぎず、喉をトゥルンと撫でながらお腹に一直線に流れ込んでいく色っぽさ。

赤天を汁に浸してあっため食べる。

砕けたエビの殻がジャリっと奥歯をくすぐり、豆腐混じりでふっくらしてる。うどんを啜って赤天齧り、汁をゴクリと飲んでプハッ。
天かす入れて汁までゴクゴク飲み干して器空っぽ。

オゴチソウ。


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