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やよい軒に冷汁の季節がきました…。

四谷に向かって歩いていたらやよい軒の店先に「冷汁」の写真を見つける。
そうか…、やよい軒に夏が来たのかって思って入る。

宮崎の郷土料理のひとつの冷汁。
それに同じく宮崎名物のチキン南蛮を合わせた定食。
九州に根っこをもったHottoMottoの運営会社ならではの組み合わせだなぁ…、と思ったりする。
それにする。
やよい軒の中でも珍しい完全セルフサービスの店。コロナ真っ只中にリニューアルして、おそらくアフターコロナのニューノーマルを試行錯誤する一環でできたお店だったのでしょう。
完全セルフサービスのみならず全席カウンター、1人席というのを最初は売り物にしてた。

だからお店の暖簾には「お一人様席40席」と書かれてて、けれどやっぱりカウンター席に座りたがらないグループ客やファミリー客も欲しくなったのでしょうね。
今ではテーブル席も用意されてる。ニューノーマルはかつてのノーマルに限りなく近いものになってくようで、飲食店ってそんなに変わるもんじゃないのネ…、ってしみじみ思う。

結構にぎやか。
厨房の中は大忙しで15分ほど待ったかなぁ…、番号呼ばれてとりにいく。

料理はなかなか涼しげでした。
大きなお椀にたっぷり冷汁。豆腐にきゅうりと一緒に氷がぷかぷか浮かび、もち麦ご飯にチキン南蛮。
それに焼き鯖が2切れついてる。

焼きたての皮目がバリッと揚がったように仕上がっていて、鯖の香りがなかなか鮮やか。それをほぐして冷や汁に入れて召し上がれ…、ってたのしい提案。

まずホロホロにほぐした鯖をもち麦ご飯の上にのっけてひと口パクリ。

脂がのっててそのまま食べたくなる鯖の出来栄え。でもこれを入れないと冷や汁が完成しないと、エイヤっと汁にぶちこんでご飯も入れてザブザブ食べる。

味噌の風味に鯖の香りに脂の旨み。ご飯は熱々。だから汁が冷え冷えというわけではなくてほどよくぬるく、それが不思議とおいしくニッコリ。

冷汁は思い出のある料理です。
ひとつは頻繁に宮崎出張のあった頃、地元の人たちと飲み明かすのがたのしくて、疲れたお腹も浅の冷汁でスキッと目覚めて元気になった。そんな思い出。
もうひとつはタナカくんがすごく好きで、冷汁の素にきゅうりに豆腐、焼き鯖、麦飯とそれぞれこだわりをもって集めて作ってくれてた。あれは本当においしかったなぁ…、なつかしい。

そしてサイドのチキン南蛮。HottoMottoのチキン南蛮と違って比較的宮崎のチキン南蛮に近いものが出てくるところにホッとする。


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