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丁寧な仕事の上等な焼肉、桔梗苑

岐阜の夜に焼肉。桔梗苑というお店にきました。

和牛焼肉。しかも上等。
肉が良ければ上等な焼肉屋と言えるかというと決してそういうことはなく、肉を丁寧に扱いもっともおいしい状態で食べてもらえるようにしてこそ、はじめて焼肉は上等になる。
この店はそういうお店のひとつでいつも感心させられる。
お店の場所は住宅街。表通りから路地に入って右に左に車を動かしやっとお店の前につく。靴を脱ぎホールに入ると床はピカピカ。掘りごたつ式のテーブルについて早速肉を焼きます。
まず牛タン。

分厚く来られた色うつくしきタンをこんがり焼き上げて、サラダにのっけて一緒に食べる。
タンの強いうま味にサラダの酸味が混じって味が整っていく。ザクザク歯切れて肉汁ジュワッ。うっとりします。

しかもサラダのキュウリは皮をしっかり剥いて、目には全部がサニーレタスのように思える。
その丁寧がまたステキ。

ミノをたのむと拍子木状に整えられてる。
普通は貝の紐のような形状に仕立てるミノです。
ここまでキレイに整えるのって、すごい技術。
しかもどれほど端材を出して、ここまでキレイにするんだろうって思うと勇気の塊。
焼いてもクルンと丸まらず、拍子木のままでこんがり焼かれていくが不思議においしい。
ハツを焼いたり地鶏を焼いたり。

肉は脂の少ないところとミスジを選んでたのむ。
キレイな赤色、細かに入った脂の色も落ち着いていて焼いて食べればざっくり歯切れる。
歯切れて繊維がほどけていって口の中がおいしい肉汁で潤っていく。タレもスッキリ、味わい深い。

ここに来るといつも食べるのは白センマイ。
キレイに洗って掃除してはじめてこんなに白くなる。水気を絞って塩ダレあわせてこんもりお皿に盛り付ける。サクサクザクザク、口の中をにぎやかにして消えていくのがなんともおいしい。

〆でいつも食べるのはたまごクッパ。

器の中はたまごですっかり覆われている。牛骨スープをすいこんでふっくらかたまりご飯の上に蓋をする。ふわふわしっとり。ご飯の粒と卵が互いを引き立てあってお腹も気持ちもあったまる。

塩味のテールラーメンもおいしいんですよ…、と頼んでみればハワイ名物のオックステールスープのようで麺は透き通った韓国麺。
テールはとろとろ。生姜の香りもさわやかで危険なほどのおいしさでした、食べすぎた。


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