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ふっくら焼けた石焼ビビンパ。おこげやわらか、食感軽し!

ひさしぶりに「妻家房」で昼。

四谷三丁目のランドマークといってもいいかなぁ…、目立つ看板、目立つ建物。一階には韓国食材の小売店があり2階に食堂。
2階に上がる階段が狭くて急で、よく来てたけどタナカくんがいつも難儀しながらのっそり上ってた。

なんだかとてもなつかしい。
夏に気配に溢れる季節。本格的な夏の準備を気持ちがしはじめ、そんなときに食べたくなるのか韓国料理…、なのでしょうか。
お店はにぎやか。
ここはチヂミがおいしいことで有名な店。そのチヂミに小さなサイズの石焼ビビンパがセットになってるランチをたのみ、昼のお腹を整える。
ネギのキムチにもやしのナムル、冷たいコーン茶がまずやってきて、しばらく待ってまずビビンパがやってくる。

小さな石の器に入って、パチパチご飯が焼かれてはじける音がする。

コチュジャンをポトっと落としてかき混ぜる。

最初はスプーンを使わず箸だけで、卵の黄身を潰してご飯にまぶしかちゃかちゃかき混ぜる上具をご飯に混ぜていく。もやしに小松菜、ゼンマイナムルに刻んだキムチ。味付けそぼろに細切りにした韓国海苔。ご飯の粒を潰さぬように空気を含ませ混ぜていく。

コチュジャンの色がご飯にいきわたったらスプーンで中身をひっくり返し再び箸でかき混ぜて、それを何度か繰り返ししっかりり混ざったところでスプーンで表面平らにししばらく休ます。

焼けた器がご飯をジリジリ焼いていき噴き出す蒸気や爆ける音がおさまったところで出来上がり。

スプーンでクルンとひっくり返すとほどよくご飯が焦げている。

バリバリ乾いて歯に張り付くような焦げじゃなく、ふっくらとして焦げた香ばしさが口に広がるやわらかな焦げ。
空気をたっぷり含んで焼けたご飯はパラパラ。
噛むとフカッと奥歯を沈め、コチュジャンの辛みやうま味、風味が口に広がっていく。
ご飯に混ざった野菜やキムチのシャキシャキ感もたのしくて、ハフハフしながらパクパク食べる。
少量のご飯でお腹いっぱいにしてくれる。しかもおかずがなくとも寂しくない。ピピンパって合理的で健康的な食べ物だなぁ…、ってしみじみ思う。しかも好きな状態に焼いて仕上げて食べられる。ずっと熱々というのも石焼ビビンパという料理のたのしさ。ありがたい。

チヂミがこれまたおいしい。

チヂミにはバリバリタイプやふっくらタイプ。分厚いものや薄いものといろんなタイプがあるけれど、ここのは端はバリバリ、中央部分はふっくらしっとり。ほどよき厚さと平均的というか標準的というか優等生的。
ネギにニンジン、タマネギ、イカゲソ、エビにアサリと具材たっぷり。胡麻の香りも香ばしく食感軽やか。粉ものであると同時に野菜を沢山食べられて、さっぱりとした後味もいいオゴチソウ。

スッキリ酸っぱく辛み鮮やかなキムチはそのまま食べるのもよし。

石の器に押し付けあっため食べると甘みが引き立って別の料理のようにも感じる。

わかめスープをお腹を潤しお腹も満ちた。さぁ、帰る。


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