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本部が機能してないのかしら…、KFC

家から四谷の駅までひと駅。朝の運動かねて歩いて朝ご飯。駅前にある喫茶店でと思っていくと、朝の営業をやめたんだという。
残念至極。
そうだ、ひさしぶりにKFCのチキンフィレサンドでも食べてやれ…、とお勉強。

目当てをたのんでアイスティーをお供にもらい、ハッシュブラウンを追加でたのむ。
そしたらどうしたことでしょう…。
ハッシュブランの在庫がないというではないの。
代わりにフライドポテトでいいかと聞いてくるけれど、メニューには堂々と「朝はハッシュブラウン」と書いてある。
朝の時間帯です。
「今日売り切れ」ということはあるはずのない時間でつまり「昨日在庫が切れたのだけどまだ納品がありません」というコト。
こういうことがないように、管理システムを大枚叩いて導入し、ロジスティックにも金をかけてるはずなのに、もうチェーンストアとしての体をすっかりなしていないんだ…、ということなんだろうと理解する。

チキンフィレサンドのメインも揚げ物です。
これは我慢しろよ…、と神様がいってるんだと思ってハッシュブラウンは我慢して、たのんだ商品をもらって二階にタンタンあがる。
それにしてもトレーの上のさみしいコト。ファストフードのトレイは普通、紙を敷いて商品を上にのせる。キャンペーン商品だとか求人募集の広告だとか店の都合がときにムンムンしすぎてうるさく感じることもある。

でもこういう色気がゼロのトレーをみると、うるさい紙も無いよりはマシってしみじみ思う。コストダウンに必死なんでしょう…、世知辛い。
肝心のチキンフィレサンドも小さくなった。まず包み込む紙の素材が安っぽくなり、垂れ出すマヨネーズソースがたちまち染み出し見苦しい。お供のアイスティーのカップに比べても小さくまるでミニチュアサイズ。

さて、みんなは何を食べているんだろう…、と思って周りを見てみると出勤前のお茶をぼんやりおじさんたちはたのしんでいる。
彼らにとってそこがサンマルクであれケンタッキーであれ空席があり電気と電波がただで供給されてれば問題なし。
…ということなのでありましょう。
電源用のコンセントを各テーブルに用意するため、ベンチチェアの背当てのとこに無理やり設置しているところ。スゴイアイディア(笑)。
ボクの隣のテーブルが斜めになってる。どうしたことかと足元見れば、テーブルを支える金具が一つ壊れてなくなっていた。こういうところに気づかぬ現場。やっぱりどこかゆるんでる。

それにしてもチキンフィレサンドイッチの中身、フライドチキンの薄っぺらいこと。

チキンフィレサンドイッチのおいしさはふっかりとしたパンの存在感を忘れてしまえるほどに分厚くしっとりとしたフライドチキンの存在感にこそある。
胸肉でした。だからバサっと繊維が強く、最初は口の水分奪って乾かせる。そこにマヨネーズソースが混じることでゆっくりとろけてぽってりしてくる。この食感の変化がたのしい商品だった。

にもかかわらず、薄くて小さくパンにすっかり隠れてしまうフライドチキン。香りはするけどパンの食感や味にすっかり負けてしまって情けない。小さなサイズの飲み物付きで400円台の前半と、安いかもしれないけれど価値がないから安くない。勿体無いなぁ…、あの名作をこんなにひどくしてしまえるって、すごい才能。感心します。

もっと安く、もっとたくさんと調子に乗った果てにボクらが手に入れた、絶望的な貧しさをしみじみ感じる。こんな場所…、早く出なくちゃその貧乏が移っちゃうって思ったりする。店を出る。

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