見出し画像

冬の入り口、鍋焼きうどん

仕事で少々遅くなり、家に帰る途中で夕食をとろうと思った。
仕事で少々遅くなり、家に帰る途中で夕食をとろうと思った。
昼間は20℃を超えてあたたかかった。なのに日が落ちた途端に空気が入れ替わり、ひんやりとした冬の寒さがやってきた。
あったまるもの。
同時にお腹を重たくしないものがいいな…、とそば屋の「いまゐ」の店先を見る。

季節商品のポスターが冬のおすすめになっていました。そこに鍋焼きうどんの写真を発見。それにしようと思って入る。

券売機で注文をして待つスタイルで、鍋焼きうどんの写真をさわると「一緒に揚げ餅などはいかがでしょうか?」と勧めてくるのね。
のっかっちゃった(笑)。

立ち食いコーナーあり。
一人用の座れるカウンターにテーブル席。
ゆったりとしたブース席と多彩な席の構成で、夜はのんびり。
ブース席に座って待ちます。
間接照明がおだやかなムードある大人空間は夜の気分にもしっくりとくる。
BGMはジャズでござんす。

5分ちょっとで料理が完成。
こじんまりしたサイズの鉄鍋。
クツクツ、汁が小さく沸騰していておいしい匂いの湯気がフワッと立ち上がる。卵は半熟、揚げ餅が別皿で添えられている。まずはうどんを引き上げて卵の上に被せて揚げ餅を乗せて汁に沈める。
食べる準備ができあがる。

汁はやさしい。出汁の風味がしっかりしていて塩と薄口醤油で味が整う。塩がくっきりしてはいるけど関西のうどん屋さんの鍋焼きうどんの面影がある。

麺はおそらく冷凍麺で、よく煮込まれて色は飴色。けれどほどよく歯応えがありスルンとお腹にすべりこむ。
しばらくたって卵をとりだしほどよく熱の入った卵をハフリ。ぽってりとした黄身がとろけて出汁の旨みと混じり合う。

天ぷらはエビ天、鶏天。汁を吸って衣がトロンととろけて剥げて汁に混じってコクになる。なにより揚げ餅のおいしいこと…、ネットりとろけ出汁をまとって奥歯、歯茎にからみつく。

ひと口ごとにお腹が芯からあったまる。冬のゴチソウ、オキニイリ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?