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贅沢な朝。鮭に網戸に現金決済

朝、早く目が覚めて二度寝するのももったいなくて朝ごはんを食べに代々木に移動する。

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炊きたてご飯がおいしい「おひつ膳田んぼ」が目当て。
コロナになって朝食営業をはじめたお店。それもとても早い段階の判断で感心したもの。
ここの売り物はおいしいご飯に焼き魚、そしておむすび。
こう並べるとイメージするのは「日本の朝」に間違いなくて、だからなんで朝から営業していなかったんだろう…、って今になると思うほど、朝にぴったり。
通常メニューでも十分朝から営業できるに違いなく、けれど「田んぼの朝ごはん」っていう朝限定の定食が提供されるようになった。これがうれしい。

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鮭の塩焼きにおひつご飯。卵焼きに刻み海苔に漬物、そして味噌汁がつきひと揃え。日本の朝に必要はものがもれなく揃っているのにニッコリ。
しかも何がうれしいと言って商品説明に添えられた「「皮パリパリの焼き鮭」というひと言。

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生焼けの鮭の皮はおそろしい。苦手とか食べられないというのじゃなくてなんだかそこだけ別の動物がからみついているようでおそろしくって、いつもタナカくんのお腹の中に収まっていた。パリパリならば食べられる。そういう人がボク以外にもいるんだなぁ…、って思ってそれがひときわうれしい。

脂ののった鮭が自分の脂で焦げて仕上がる。
小さな脂の泡が噴き、それが鮭の切り身を細かく白く彩る。
香ばしくってなんともおいしい。

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サイドメニューが15商品ほどある。
どれもがご飯のおかずにぴったりで、そこから辛子明太子。
有明の海苔。

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ぬか漬けの盛り合わせを追加した。
粒の揃った上等な辛子明太子。おむすびにすると口の中でご飯の粒と魚卵の粒が混じり合いポッテリとろける感じがおいしい。ご飯の上にのっけてそれを海苔でくるんでパクっと食べる。あらかじめ巻いてしっとりした海苔と違ってパリッと壊れる感じがおいしく、海苔の香りにもウットリニッコリ。

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なめこがたっぷりはいってとろみがついた味噌汁は出汁がしっかりしていて、おいしいご飯とこの汁だけでも十分朝の気持ちが満ちる。
ぬか漬けもまたおいしくて大根にカブ、人参、キュウリにタクワン、奈良漬けと種類も豊富。カリカリカリカリ、耳の奥でたくわんが砕ける音が心地よく寝ぼけ眼もぱっちり開く。おゴチソウ。

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出入り口のレジの上に「キャッシュオンリー」の張り紙がある。確かに今ではカードや電子マネーが使えぬ店は少数派。かつてよく見た「カード使えます」って張り紙はみなくなったほどカードが使えることが当たり前になったんだなぁ…。それもたったこの2年ほど。すっかり時代は様変わり。
網戸式の出入り口というのが東京都心じゃ珍しく、外の空気が漂ってくるのどかな感じもおゴチソウ。


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