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ディズニーとLGBT

ディズニーランドが大好きと言うわけじゃない。

ニコニコでゴキゲンであることを強要されるがごときキラキラ世界がどちらかといえば苦手な方で、日本のディズニーリゾートにはほとんど行かない。
ディズニーシーの開業に際してちょこっと仕事をしたものだから、招待されてタナカくんと行ったきり。
アメリカ人を必死に真似する日本人ってカッコ悪いね…、なんて悪口言ってそれでもアトラクションはしっかりたのしみ写真も撮った。
ミッキーさんに手をふられると、つられて笑顔で手をふり返し「結局嫌いじゃないんだよね…、こういうノリ」ってふたりで大いに反省したりしたのネ。

キラキラものには無条件で反応してから反省する…、っていうのがゲイの宿命だからしょうがない(笑)。

フロリダのディズニーワールドは別世界

日本のディズニーには引き気味のオカマふたりが、なぜかフロリアのディズニーワールドにワザワザ行ったの。
年に一度はニューヨークに絶対いくって決めていて、そのニューヨークからどこかに足を伸ばして帰る…、っていうのが旅のスケジュール。
何度目かのニューヨークで、フロリダに行ってみようよ…、ってことになったわけであります。
ちょうどふたりが付き合いはじめて5年目というアニバーサリー。
付き合いはじめた頃は恋の駆け引きに忙しくって、新婚旅行のようなものをしたくてしたくてしょうがなかったの。
それで気合を入れてディズニー直営のホテルの中でも一番いいホテルの一番いい部屋をとってね、意気揚々とでかけたわけよ。

実はフロリダのディズニーワールドはおデブちゃんとか熊さんとかの楽園なのネ。
みんながゲイってわけじゃなくって、子供づれのお父さんたち。
かわいいのぉ…。
日本みたいにヒゲを生やすことが特別じゃないアメリカです。
幸せな結婚生活でうっかり太っちゃった天然熊さんがゾロゾロと、しかも常夏だから年中ショートパンツで歩く姿は眼福レベル。
しかもフロリダという土地柄もあって、中米、南米、ヨーロッパといろんなタイプの熊さんがゾロリゾロリと歩く後ろをゾロリゾロリとついて歩いてにんまりしてた。
日本みたいに何時間待ちなんてこともないし、のんびりとした新婚旅行をたのしんだのです。

なのにハプニングがボクらを襲う。

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