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銀座のお昼。イタリー亭でピアットウニコ

銀座に来ました。人出がすごい。
コロナ自粛の仇をとるが如きの勢いで、通りの隅々を満たす人たち。みんななにか買ったり食べたりしないと気が済まないんじゃないのかなぁ…、お店もにぎやか。

イタリー亭で昼をとる。

開店時間のちょっと前に来ての一番客。燻し銀の老舗でありますゆえ混雑するほどのにぎわいではなく、のんびり食事ができるのがいい。
李明博&岸田ブランドの洋食屋さんなんて気絶しそうなほどの行列。2時間近く待つんじゃないか…、って混雑ぶり。
「うちはオムライス屋じゃねぇんだよ」って鍋をふりながら思ってらっしゃるかもしれない。

さてイタリー亭。

一階と地下一階にフロアがあってそれぞれ地下にフロアに向かう入り口は外階段の下にある。ちょっと変わった構造で、そういや地下には一度も行ったことがない。どんな雰囲気なんだろう…、と思いながらも一階の店の入り口前野テーブルにつく。
一階フロアのほとんどすべてを見渡せるオキニイリの席。限定10食の今日のスペシャルをたのんでのんびり料理を待ちます。

ポークロースの生姜焼きとナポリタンの盛り合わせ。

そうかくと、喫茶店とか洋食屋さんの定食みたいで気軽でたのしい。パンかライスが選べてパン。サラダが付きます。
木のボウルに入ったサラダ。ぽってりとしたソースのようなドレッシングが野菜の上にタラッとかかる。

オイルドレッシングが野菜に満遍なくまとわりついたサラダもいいけれど、食べるところで味や食感が変わる、まだらなドレッシングの付き具合もおいしいものです。悪くない。

軽くトーストしたバゲットがふた切れ。

お願いするとオリーブオイルをつけてくれる。一緒に塩と胡椒も届いて、それをパラリとオリーブオイルに加えてパンをちぎって浸す。緑の風味と油のコクがパンをおいしくしてくれる。

さてメイン。
ピアットウニコって呼ばれるスタイル。
イタリア語でピアットはお皿、ウニコはひとつ。
ひとつのお皿にパスタとメインを盛り合わせた提供スタイル。
盛り合わせっていうよりなんだかオシャレで専門店の料理に思える。まぁ、日本の洋食屋さんの料理には大体にしてメインのサイドにサラダとナポリタンがついてくる。
日本は世界有数のピアットウニコ大国なんだ…、って思ってニコリ。

ポークロースの生姜焼き。

生姜焼きというよりポークステーキですネ…、程よく厚い。

肉の出汁、お酢に炒めた微塵のタマネギ、それから生姜。甘酸っぱくって味は確かに生姜焼き。
粉をまとって焼き上げられた表面が、ソースと混じって軽くとろける感じがステキ。
ザクっと歯切れる歯触りも力強くてウットリします
左側から食べてくと、最初は脂が少なくサクサクしっとり。右に向かって行くにつれ脂の割合が徐々に増えて味わい濃厚になっていく。

クチャっと脂が潰れてジュワッと肉汁混じりの脂が滲む。口がひんやりしてくるところが肉感的にて、たまらない。

そしてナポリタン。ほどよき分量。麺は茹で上げではあるけれどアルデンテよりもやわらかめ。

自家製タバスコが瓶にギッシリ収まりテーブルに置かれてる。タバスコというよりピカンテオイルみたいな感じ。酸味おだやかでビリビリ辛くて油の風味がかなり芳醇。丸ごと入った赤唐辛子も一緒にナポリタンの上にのっける。

ケチャップじゃなくトマトソースで仕上げてる。だからアマトリチャーナなような味わい。ただ具材がハム、玉ねぎにピーマンでその組み合わせはナポリタン。
ピーマンが入ると不思議と洋食味になるんですよね…、多分それをパプリカに変えればイタリアの味になる。

サービスのアイスコーヒーをゆっくり味わい、気持ちも満ちた。銀ブラす。


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