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アメリカの料理が不味いですって?💢

アメリカにいらっしゃった頃、食べるものに苦労されたでしょう?って聞かれることがよくあった。
今では少なくなったけど、10年ほど前まで、アメリカで生活してたってことばわかるとまるで挨拶がわりのように聞かれてた。
聞く人たちが期待するのは「えぇ、苦労したんですよ」って答えだったに違いなく、でもボクはまるで苦労なんてしなかったから「全然。今でもアメリカの料理が恋しくなることがあるんですよ」って答えてた。
すると、みんな意外そうな顔をする。
中には「食の仕事をしている人からそういう答えを聞くとは思っていなかった」なんていう人までいて、この人はアメリカ料理のなにをもって不味いと判断したんだろう…、って心配になった。

生活に根ざした料理はどれもおいしい。
おいしいからこそずっと食べ続けることができているわけで、アメリカの料理を云々する人たちは「日本人の舌は鋭敏、アメリカ人の舌はバカ舌」とでも言いたのでしょう。
けれど味覚の差なんて誤差でしかない。
そもそも人は慣れているものをおいしく感じ、初めての味には身構える。

豊かな食と貧しい食という区別はあると思うんですよね。
ソ連時代のアエロフロートの機内食は貧しかったなぁ…、体が芯から冷えるほどの貧しさだった。
最近の日本には不味くないけど貧しい料理がたくさんあって、アメリカの料理の味をとやかく言う前にそっちの方をなんとかしなきゃって思ってしまう。

アメリカの料理はおいしい料理なんです。


アメリカのサンドイッチが食べたくてしょうがなくなる

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