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大好きだったチョコレートパフェ

お昼の〆にチョコレートパフェを食べようとピエールマルコリーニにやってくる。

タナカくんが世界で一番好きなチョコレートパフェ。
チョコレートショップの2階、3階がカフェ。足を悪くして階段ぎらいだった彼も、ここの階段は嫌がらずえっちらおっちら上がっていました。
たまに後ろからお尻を押してあげたりしてね…。

一段一段踏みしめるように、チョコレート色の階段を上がる姿が今でも見えるような気がする。
メニューもみないで「チョコレートパフェをください」とひと言告げてのんびり待ちます。

4年経ってもお店の雰囲気はまるで変わらず。
お待たせしましたとやってくるチョコレートパフェの姿も変わらずうつくしい。

グラスの中にはアイスクリームはチョコレートにバニラ、チョコレートクリームに生クリーム、グラスの底にはチョコレートソース、それからバナナ。チョコの香りもさることながらバナナの香りがとても鮮やか。

このチョコレートパフェの中で一番おいしいものはもしかしたらバナナかもしれないねぇ…、っていつも言ってた。甘さ、酸っぱさ、硬さのバランスがとてもよくってしかもいつも同じ状態。生クリームをたっぷりのっけて食べるとバナナパフェのようになるのがオキニイリ。

チョコレートアイスクリームは甘くて酸っぱい。チョコレートクリームは苦くてふっくら。一緒に食べると苦いクリームがまずとけて、アイスクリームがおいかけとろけてスッキリとした酸味を口に残して消えていく。バニラアイスや生クリームを口の中で混ぜると味がやさしくなったり、なめらかな溶け心地を味わえたりしてあっという間にグラスは空っぽ。

おいしかったよ…、って空に向かって声かけました。チョコレートアイスの上に刺さってたチョコレートは紙に包んでお土産にする。オキニイリ。


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