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夏においしいレモンパイ

シティベーカリーでお昼の〆をとやってくる。

ピーナツバターのシュークリームにハマっちゃってて、今日もあるかとショーケースの中を覗いた。
あったよ…、あった。あったんだけどそのかたわらにレモンパイ。
見た途端に口の中が酸っぱくなってよだれが出てくる。
夏においしいさわやかケーキ。今日はこれにしようとアイスティーと一緒にたのんだ。

鮮やかなレモン色。テーブルの上に置くとプルンとゆったり揺れる。みるからになめらか、艶っぽい。
フィリングの上に焼けたメレンゲ。穴がいっぱいあいていて時間をとめて泡をそこに留め置いた…、って感じがステキ。ウットリします。

フォークを落とすとストンと落ちる。最後にパイの生地にあたってしたたか抵抗。生地は硬くて乾いた感じ。すごく薄くてなのに頑丈。口に含むとボロっと壊れてちらかっていく。

泡はズブッと上顎にあたって潰れる。レモンのフィリングがそれと一緒にゆっくりとろける。
酸っぱいなぁ…、キーンっと頭を突き抜けるように酸っぱい。酸っぱさが徐々に引いていくにしたがい、甘さが酸味に置き換わり次々甘みが押し寄せてくる。酸味はすっかりなくなってもレモンの香りはそのまま残って、口の中をすっきりさせる。

パイの生地の脂の香りがフワッと最後に口に広がり、次のひとくちをねだるおいしさ。
ザクッでズブッ、トロンでネットリが口の中でくりかえされてレモンパイがなくなっていく。

アールグレイのベルガモットの香りで幕引き。夏だなぁ…、ってしみじみ思う。オキニイリ。


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