見出し画像

なか卯であったかいのと冷たいの

出張から帰って四谷三丁目の駅で降りたらホッとしてお腹が鳴った。
地下から地上に上がった景色がなつかしくってね。ここがふるさとなんだなぁ…、ってしみじみ思った。
この町でだけ生活があったような気がするのネ…、それまで住んだ部屋では仕事して帰って寝るだけ。町で買い物もしたり外食したりすることがほとんどなかった。
部屋に住んでいたけど町に住んでいなかったし、住んでいた部屋でも生活をしていたわけじゃなかのでしょう。
思い出がない。
四谷三丁目はボクの町だなぁ…、って思う。生活があって思い出があって離れがないボクのふるさと。
鳴ったお腹を休ませましょう…、となか卯を選んだ。

旅の終わりをやわらかな味のやわらかうどんで〆るのも良いと思って…。

ハイカラうどんの小と牛すき丼の小。
それに唐揚げ一個というのが最近オキニイリの組み合わせ。

今のボクのお腹にやさしい分量。
けれど今日はお腹ペコペコ。
ハイカラうどんと冷やしハイカラうどんをそれぞれ小で注文しました。
これでうどん一杯分、
それに牛すき丼の小をあわせて鶏の唐揚げを2個追加。

お膳の上は器がギッシリ。食べてやるぞと気合いが入る。
牛すき丼の車麩と唐揚げを一個、あたたかいハイカラうどんの上にのっけて山椒パラリ。

七味もあるけど山椒があるっていうのが京風ということでしょう…、香り華やか。風味があがる。
青いネギにあげ玉もたっぷり入って器の中はとてもにぎやか。車麩が吸い込んだ甘辛味のタレがうどんの汁にコク、鶏唐揚げの油が風味をつけておいしくなっていくのがオキニイリ。

うどんはちゅるちゅる、唇撫でる感じはなめらか。コシは最小限でほどよくやわらか。喉をトゥルンと撫でてお腹に収まる感じがボクは好き。
うどんの汁を吸った車麩を舌に乗せ上顎押し付け潰していくと口に汁が噴き出すような感じもゴチソウ。

なか卯の冷たいうどんをはじめて食べた。

そしたらこれがおいしくてちょっとびっくり。麺はほどよきコシをもち、と言ってゴリゴリ硬いわけじゃない。タレが甘くて旨味も強くほんの少しの焦げた香りが食欲さそう。
ネギにあげたま、生姜が風味をよくしてくれてこれはちょっとハマっちゃいそう。

牛すき丼には紅生姜をたっぷり。小サイズにすると汁ダク加減になってくれててそれもおいしい。腹一杯。歌いながら家に帰るといたしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?