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なめらかなオムライス。ハンバーグにコロッケ

昼は蜂の子。ほぼ3年ぶりにやってきてみる。

タナカくんとふたりでオムライスを食べ歩いていた時期に作ってた「行ってみたい店リスト」にリストアップしてた店。
結局行かずしまいで終わって、本願寺さんにお参りした帰りに寄ってくればよかったって思った店です。
そのときはただただブラブラ歩いていたらお店の前に偶然立ってた。
タナカくんが連れてきてくれたんだなぁ…、ってしんみり思った。
記憶を辿って歩いたけれどちょっと迷った。

だって飲食店がありそうもない路地にある店。通りにメニュー看板が立っているから気づいたけれど、はじめて来たときのあの偶然はなにだったんだろう。
不思議で不思議でしょうがない。
入り口に元気なマダム。案内されたテーブルは前回座ったのと同じテーブル。窓に面して置かれたひとりがけのテーブルで「Cランチを」とお願いします。前回食べたランチと同じ。

ビニールシートで几帳面にラッピングされたスプーンとフォーク。
それからスープが入ったカップがやってくる。今日のスープはコーンポタージュ。お腹がやさしくあったまる。

そしてまもなくメインのお皿。

オムライスとハンバーグ、ポテトコロッケの盛り合わせ。
オムレツライスじゃなくて焼いた卵でケチャップライスをくるんだ正統オムライス。

けれど卵がふっくらなめらか。
薄いオムレツって感じがあるのが独特で上に明るい色のデミグラスソースがまんべんなくかかってる。
みずみずしくて舌にのせると卵がとろけてたちまち消える。
飲めるオムライスってはじめて食べたときに思った。二度目もやっぱりそう思う。

卵がなめらかなのはバターや生クリームをたっぷり含んで仕上がっているから。一方、ケチャップライスはパラパラで、細かく刻んだ鶏肉が奥歯で潰れる。
家では絶対作れないオムライス。

ケチャップライスも卵の味も、そしてソースも「過ぎない」ところがボクは好き。ひとつひとつを食べるとどこかちょっとものたりなくて、なのに一緒に食べると互いが互いを引き立てあってこの上もなくおいしくなってく。
食べ続けるとどんどん味がしっかりしてくる…、上等料理。
ハンバーグは細かなメッシュのひき肉をカッチリ固めて焼いたもの。プチュンとちぎれて口の中でゆっくりほどける。オムライスにのっけて一緒に食べるとこれがなんとも言えぬおいしさ。やっぱり今日も泣いちゃうネ。


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