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神田のガード下でホットドッグにクラブビートなBGM

朝を「神田珈琲園」。神田駅のガード下にある喫茶店。

店に入ると「おタバコを吸われますか?」と聞いてくる。1階が禁煙、2階が喫煙という構造で、線路の下の空間ってこんなに広く背が高いってことにびっくり。
一階の禁煙フロアの一番奥のテーブルもらう。

テーブルに着くとタッチセンサー付きのランプをお店の人がつけてくれる。
そこだけポワンと明るくなるのがなんだかステキ。

剥き出しの鉄板の天井、漆喰の壁に木のカウンター。ハードすぎずやわらかすぎず、不思議と居心地よい空間。
かなり重低音寄りにととのえられた音響で、しかも流れるBGMはクラブ系。
電車の音を遮る効果を狙ってということなのだろうけど、暗めの照明とあいまってアンダーグラウンドな感じがするのがオキニイリ。

明るいところで飲むコーヒーは健康的に感じてそれもいいけれど、バーのようなムードで味わうコーヒーは大人のゴチソウって感じがするのね。それも好き。
お店の人のもてなすスタイルもしっかりしていてやわらかい。どんな人がやってるんだろう…、って思わせるほんのちょっとだけ謎めいた空気もステキ。オモシロイ。

朝のメニューは4種類。

ホットドッグにトースト、サラダにサンドイッチを好みの飲み物にセットするというスタイル。サンドイッチのセットには「デラックス」って名前がついてて基本はトーストではさんだもの。焼かないサンドイッチを「生デラックス」と呼ぶのがたのしい。

限定10食というホットドッグを選んでたのむ。
お供はブレンド。テーブルの上にシュガーポットに塩にタバスコ。食べる準備が整っていく。

まずはコーヒー。

若干酸っぱいコーヒーです。
とはいえ胸を刺すような酸っぱさじゃない。
後口をスッキリさわやかにしてくれるフルーティーな酸味がおいしく、酸味になれるとまろやかさすら感じるステキ。
なにより香りが芳醇で嫌いじゃないなぁ…、って思ってニッコリ。
ホットドッグがやってくる。

ジャーマンドッグのドッグロールのようなパンにソーセージ。ケチャップたっぷり、パセリがぱらり。

レタスにキュウリ、トマト、コーンのサラダにL玉ゆで卵。思った以上にボリュームたっぷり。

まずは卵を剥こうとするも、新鮮卵でなかなか殻がはげてくれない。

時間をかけて丁寧に剥くも白身が凸凹になってしまった。しょうがない。プチュンとひと口齧ってホットドッグをカプッと食べる。

焼けたドッグロールは香ばしくパキッと歯切れたソーセージから肉汁じゅわり。なかなかおいしい。
ドッグロールはほどよく硬い。ちょっとモサモサした食感が、中におさめたソーセージのみずみずしさを引き立てる。自然な甘みとほどよい塩気。噛めばゆっくりとろけて消える。

ケチャップがなくても十分おいしいのだろうけど、甘酸っぱいおこちゃま味も悪くない。タバスコをパシャッとかけておこちゃま味をほんの少しだけ大人に向けてパクパクむしゃむしゃ。さてさて仕事に向かいましょう。


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