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商品を「お客さまからお預かりしている」エルメス①

アメリカで「エルメス」が提訴されたってニュースが先日配信されてた。
なにかあると裁判沙汰にするアメリカ人のことです。
相手が大きければ大きいほど。
著名であればあるほど、勝ったときにふんだくれる賠償金は多額になるから、エルメスみたいな会社は訴えられて当然かもなぁ…、って思うも、その内容を知って唖然としました。

エルメスが、アイコンバッグ「バーキン」の販売方法についてアメリカ国内における独占禁止法違反の疑いで、消費者2人に提訴されていると複数の海外メディアが報じた。

報道によると同ブランドは、バーキンバッグを全ての顧客に販売するのではなく、別商品を大量に購入した「VIP顧客」だけに購入チャンスを与えている。
カリフォルニアの店舗でバーキンを購入しようとした原告は、販売の条件として他カテゴリーの複数商品を購入するよう要求された上、来店した2022年9月にバッグを購入することができなかったという。
訴状では、エルメスの販売スタッフはバーキンの販売でインセンティブを受け取っておらず、そのほかの商品をどれだけ販売したかによって報酬が決まっていると指摘。
原告側の弁護士は、特定の商品を販売する際に別商品とのセット購入を条件とすることはアメリカの独占禁止法に違反すると主張している。

バーキンがほしければ他の商品をたくさん買ってちょうだいネ…、って言われて頭にきたというコトでしょう。
エルメスにしてみてば、バーキンをいきなり欲しいと言われても欲しい人はたくさんいて、生産数は限られている。
いつもエルメスで買い物をしてくれる人に優先的にというのは当たり前のこと。

ボクをいつも接客してくれていた伊勢丹にあるエルメスの販売員さんはこう言っていた。

「このお店のバックヤードには大切なお客さまからお預かりしているものが静かに眠っているんですよ」と。

高級なものをただ売っているだけではないエルメスというブランドのプライドとでもいいますか…、その特別にしみじみいいなと思った次第。
書いてみようと思います。


よいお客さまであるためにボクがしたこと

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