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曲線だらけの建物のなぜ②

丸いであるとか円形の造形が「神聖な空間」を作る役目を果たしてる…、って前回考察してみました。

そういえば、相撲の土俵は円形。
柔道やボクシング、レスリングとほとんどの格闘技のリングは正方形。
相撲だけが円形の土俵を使うのはもしかしたら相撲が神様に奉納されるものだったからに違いないと思ってちょっと調べてみました。

答えはまるで違ってた。

かつて相撲は人が作った円陣の中でとられてた。
相手を倒すか、あるいは人垣に押し込んだ方が勝ちというのがルールで、その名残で土俵は丸くなったというのです。
円形の土俵でとるようになったことで、土俵際に追い詰められても無限に回り込むことができるから、様々な取り口が可能になったというのです。

そういえば、格闘技のリングは四角いのになんでリングっていうんだろうとその理由を調べてみたら、なんと相撲と同じく
観衆がボクサーを輪のように囲んでいたことからリングと呼んでた。
見やすいようにステージが設けられ、落下防止の目的でロープが張られるようになったのだけど、ロープを張りやすいよう四方に柱を立てたのが四角いリングができた背景。
土俵の外に出たら負け。
土がついたら負けというルールもリングロープのない丸い土俵であればこそ。
面白いなぁ…、ってちょっと思った。

さて本題のグニャグニャ建築の話の続き。


巨大な曲面構造物ってやっぱり威張ってみえるんです

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