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築地のスパゲッティ、築地のマキアート

銀座駅から築地場外までテクリと散歩。朝のご褒美に「フォーシーズン」でスパゲッティー。

朝から今日はにぎやかでおじちゃん、おばちゃん大忙し。
そもそも築地の町はスゴいにぎわい。インバウンドさんたちがすっかり戻ってきたようで、場所によっては通り抜けるのに難儀するほど。
いつものように和風スパゲッティーを選んでたのむ。

カウンターには刻んだばかりの大葉が網の中にドサッと入れられ、そのかたわらでおじちゃん、ガンガン、中華鍋を五徳に叩きつけるようにして麺を炒めて作ってく。

おいしい気配を感じつつ、まずはサラダをパリパリ食べる。

レタスにトマトに千切りニンジン、ゆで卵。
ずっと変わらずこの組み合わせ。シャキッとレタスは冷たくてトマトは硬め。キリッと酸っぱく醤油味のドレッシングもかわらずなんだかホッとする。醤油が焦げる匂いがしてきて、ボクのスパゲッティーの出来上がり。

この上もなくオキニイリの「和風スパゲッティー」。

麺の上をすっかり覆う刻んだ大葉。
刻んだ海苔もたっぷり混ざっている。
けれど、大葉の迫力に擬態を演じるようで目立たず、口に運んではじめて存在に気づくほど。

麺は細めで、なのに歯ごたえたくましい。
ザクザク歯切れて奥歯のところで散らかる感じが心地よく、そこにモサモサ、大葉が混じる。
軽い渋みと青い香りで後口スッキリ。
炒めスパゲティーの最高峰だなぁ…、って食べるたびに思ってニッコリ。

具材もたっぷり。玉ねぎ。細切りにしたソーセージにしいたけ、ピーマン、それから赤唐辛子。マッシュルームじゃなくてしいたけってところが和風!
タバスコをバシャバシャかけて辛味、酸味で大人味。

BGMが昭和歌謡というのがまた好き。伊藤咲子の「きみ可愛いね」、南沙織の「潮風のメロディ」と続いた。
この時代の女性アイドルは歌がうまい子が多かった。…、って思っていたら大葉久美子の「エトセトラ」が流れてきて、あぁ、こういう子もいたなぁってクスッと笑う。

今日はいつもよりもちょっと焦げて仕上がっている。焦げた醤油が香ばしく玉ねぎ、しいたけもこんがり焦げて風味を添える。食べすすめると麺が最初になくなって、最後に具材が残って野菜炒めを食べてるみたいな気持ちになる。野菜を一杯食べたつもりに勝手になった(笑)。
食べ終わった合図のようにギャラクシーエクスプレス999が流れてきました。タナカくんの十八番の一曲。元気になった…、さぁ、行こう!


ちょっと歩いて〆のコーヒー。ターレットコーヒー。

フォーシーズンの和風スパゲッティーを食べたら〆はここのマキアート…、って口と頭がおねだりするほど、もう定番。
かつて築地の街を我が物顔で走り回ってたターレット。それが一台、お店の中に置かれてて、それが珍しいこともあるのでしょうネ…、インバウンドさんが行列してた。

ショットグラスに注がれたぽってりとしたマキアート。スティームミルクの泡が壊れてプチプチ、小さな穴をあけていく。

苦くて濃くて、喉越しなめらか。香り華やかでミルクのうま味もどっしり濃厚。砂糖も入っていないのに舌の中から甘みが湧いてでてくるような心地よさ。

クイッと飲んで鼻から抜ける香りを味わう。席を立つ。


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