見出し画像

ちょっとさみしくなった坂内

打ち合わせが伸び、四谷三丁目についたら真っ暗、お腹ペコペコ。
家に帰る途中のどこかで食事をしようと「坂内」にする。

喜多方ラーメンの専門店。
半年ほど前にテーブル席が中心の食堂然としたお店から、カウンターメインでオープンキッチンのお店に改装してから今日で二度目。
前回は昼、今日は夜。
夜も案外にぎやかで小さな子供連れのファミリー客がカウンターに座って食事をしてらっしゃった。
カウンターの店はファミリーには不向きとずっと言われていたけど、今ではそれも過去の常識。
券売機で先払い。食券をとりにきてくれるので、そこで麺の硬さだとか細かなことを注文できる。Wi-Fiで注文が飛ぶタイプのお店は働く人には便利だけれど、自分好みを伝えることがむつかしいからこのスタイルがボクは好き。

冷やしラーメンを選んでたのむ。

冷たい醤油ラーメンで、まずチャーシューがやってくる。
ほんわかあったかなチャーシュで脂がとろける感じが独特で好きなんだけど、すっかり小さくなっちゃいました。
小さくなっただけじゃなく薄くもなってて、かなり残念。
脂も少なくコクがあんまりなくなっちゃった。
まぁ、大切に食べましょう…、とひと切れ口に含んでじんわり味をたのしむ。

そしてメインの冷やしラーメン。

醤油スープに縮れ麺。油がキラキラ、氷がプカプカ浮いている。
冷たいスープの中でキリッとしまった太くて縮れた麺がおいしい。胡椒をたっぷりかけてズルリとすすりこみ、ゴツゴツ奥歯を叩く感じをたのしみ、食べる。

お酢をたっぷりかけるとスープがさわやかになり、夏のお腹がニッコリ笑う。

チャーシューの脂は容赦なくとろけてて冷たいスープに浸しても脂っこくないところが特別。わさびをたっぷりのっけて食べて、口の音頭でとろける感じにウットリします。

冷たくしてもスープの香りや味が損なわれないのがいつも不思議で、オキニイリ。レンゲでスープと一緒に氷もすくい、氷を舐めるようにしてスープを飲む。

冷たいスープは麺に味がのりにくいから冷やしラーメンのスープは濃いめ。そのまま飲むと塩辛く、氷をなめつつ飲めばほどよい辛さに落ち着くうえにスープはひえひえ。気持ちはひやさぬようにする…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?