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大吉原店大炎上と吉原炎上

東京藝術大学大学美術館で3月から開催予定の「大吉原展」が大炎上中のようでございます。
五社英雄の「吉原炎上」が大好きでしょうがないボクにとって、吉原は炎上してなんぼのもんじゃないかと思うのだけど吉原というテーマの扱い方が悪かった。

展示会の内容そのものはこう説明されています。

約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊廓・江戸の吉原は、他の遊廓とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。
武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。
江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。
3月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。
本展では、今や失われた吉原遊廓における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。

…、とこの解説は決して悪くないと思う。
むしろ、観てみたいなぁ…、と思うけれど公式ウェブサイトに行くとトップページがピンク。
しかもこんなキャッチコピーが踊ります。

美術館が吉原になる!」
お江戸吉原はイベント三昧
ファッションの最先端 吉原は江戸カルチャーの発信地!!

イケてる人は吉原にいた…、なんてコピーまであって、さすがに軽すぎじゃないかと思う。
吉原にいた女性はみんな人身売買で買われた人たち。
そこを棚上げしてイケてるだとかファッショナブルとかでくくってしまうのはいかがなものかって言われて当然。
でも今の時代、こういう売り方をしたくなるのもしょうがないかと思ったりもする…。


吉原を扱うことは決してタブーじゃなかったはず

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