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新幹線特急料金+グリーン料金な感じの鮨

東京駅のグランスタ。気になるお店で夕食をとる。

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回転寿司の「羽田市場」というお店。
世界中からものが集まる時代です。生鮮食品も例外ではなく、例えば成田空港や羽田空港は世界有数の規模を誇る市場でもある。だから羽田市場というネーミング。なかなか現代的でたのしい。

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ちなみに羽田市場というのは会社の名前でもある。
三菱地所に農林中金、スシローグローバルホールディングスなんかが出資してる。
それと同時に「漁師さん応援プロジェクト」というほんわかとした事業を運営している主体でもあって今の時流の社会貢献とビジネスを両立させようというナニモノかである。
ちなみにこの回転寿司の店はJR東日本系の会社がやってる…、つまり羽田市場という会社から羽田市場というブランドと仕組みを借りて営業しているという不思議な関係。オモシロイ。

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ところで今日のおすすめのネタ。
そのほとんどが羽田経由ではなく新幹線で運ばれたもの。
JRが営業しているからということもあるのだろうけど、この店のこだわりの一つに「国産の魚介類」だけを使った寿司というものがあり、だとしたらたしかに飛行機じゃなく電車で運ぶ方がコストが安くなるように思われる。
「羽田市場」じゃなくて「東京駅市場」って店名の方が実はピッタリくるのかも(笑)。

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まず本マグロのにぎり三貫をタブレットで注文します。
トロに中トロ、それから赤身。ネタは見事で特にトロ、中トロのザクッと歯切れてひんやり口を涼しくさせるたくましさと脂の旨さは悶絶もの。

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シャリは赤酢で旨みが強く、力強いマグロの味に一歩も引けをとらのおいしさ。

ネタの種類はかなり絞り込まれてる。
国産というもので縛るとそういうことになるんだろうし、値段も高め。
ネタそのもののバリエーションが少ない分、食べ方などの工夫で種類を多く感じさせる努力をしてる。

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例えばホタテ。
線維を残すように短冊状に切り分けて、海苔の上にシャリを起きそのシャリが隠れるほどにたっぷりのっける。
海苔でくるんで食べてください…、という提案。ザクザクとした歯切れ感がたのしい一品。
ホッキにつぶ貝をたのんで食べるも、これはそこそこ。それ以外に貝はなし。
煮蛸が今日のおすすめでたのんでみると「ただ煮た」タコだった。
まだ固くひたすら噛むとタコ独特の風味や旨み、崩れる感じにたどり着かないままにお腹におさまっていく。やっぱり煮蛸はくちゃっと潰れて解けるようにシャリと混じってなくなっていくのがおいしいのになぁ…、って思ったりする。
コハダは大きい。酢じめはしっかり強めになされて口の中が自分のよだれでみずみずしくなる。コハダが溺れてしまいまそう(笑)。貝汁をたのんでみると大きなアサリ。しっかりとした出汁、それから甘めの上等な味噌。いいんじゃないかと、オキニイリ。

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三貫握りに注力しているようで、冬の三貫とか白身三貫とかあれこれ種類があってたのしい。そんな中から軍艦三貫。ウニといくらと白エビという贅沢ネタの軍艦3つ。甘い白エビにプチプチ、表面頑丈ないくらに、香り高くてとろけるウニ。海苔がほどよくおいしいことにも感心しました。

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〆に穴きゅう巻をたのんでみるとタレをたっぷりまぶして吸わせた好きなタイプで、食べ終わったお皿に飛行機がブーンと飛んでる模様も粋。

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悪くないなぁ…と思うもこれで5000円をあっさり超えてしまう単価にちとびっくり。新幹線特急料金だけでなく、グリーン車の追加料金までかかって食材が運ばれてきた…、ってそんな感じに笑っちゃう。


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