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改装してはじめてのここ。今年になってはじめてのこれ。

伊勢丹をぶらぶら。今日のように日差しの強い暑い日には伊勢丹は、散歩するのにとてもよい場所。
伊勢丹にくるのはいささかひさしぶり。
最近、特に週末は人が多くて落ち着かない。ちょっと足が遠のいていてだからなんだかなつかしい。
馴染みの場所に行くとお店の人に挨拶されて、買い物しなくちゃいけなくなるような気がしちゃう。ご挨拶だけして地下に来て、虎屋菓寮の前に来る。

改装してから来ていなかった。
今までの場所は百貨店の入口近く。お店の縁側みたいな場所で空気が少々せわしなかった。

売店と菓寮の場所を入れ替えて、木造りのインテリアもいい感じ。お店の前のメニューを見ると宇治金時がはじまっていた。お店の人が「おひさしぶりです」って声かけてきて、今年お初のかき氷。

小さなサイズの宇治金時。

今のボクにはほどよいサイズ。
タナカくんの大好物で、いつもレギュラーサイズに練乳プラス。
お腹がすいたときには白玉を3個、4個と追加して「夏バテしたときにはこれが食事でもいいかも」なんて笑ってた。
夏バテだとか食欲不振とかまるで縁がなかったのにネ(笑)。

今日はいつもより抹茶シロップがたっぷりかかっているようで氷の山は濃い緑色に染まってる。
渋み鮮やか、甘みはほどよく氷の粒は大きめでシャリシャリしてる。舌にのせるとたちまち溶けてアイス抹茶になっていく。
鼻から抜けてく香りが鮮やか。てっぺん残してひたすら氷を掘ってくと山の内側にはシロップが染み込んでなくて氷がそのまま。なおも食べると底にあんこがみえてくる。

甘いつぶあん。豆がホツホツ、奥歯のところで壊れてとろける感じがおいしい。
シロップが染み込んでない氷とあんこを一緒に食べるとおいしくてね…、口の中で冷たいあんこが徐々に音頭を上げていき豆の香りや甘み、風味が広がっていく。

途中からは器の中をかき混ぜながら食べていく。
抹茶の渋みにあんこの甘み。氷が徐々に溶けながら、抹茶あずきのアイスクリームのようになってく。

「今年も宇治金時の季節がきたよ」ってタナカくんに報告しながら、宇治金時を食べることができたということを感謝するような、でもそれでいてさみしく感じる複雑さ。


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