闘病記〜再生不良性貧血〜

無菌室に入って3日後、やっと食事の許可が下りた。
3日間飲まず食わずで点滴の栄養だけで生活してた。
3日ぶりの食事。少なめの柔らかくて味の薄い病院食。一口一口噛み締めて、高級な肉を食べているような感覚だった。

無菌室からは出られたものの約2週間、検査入院。
検査の内容は骨髄穿刺と骨髄生検とMRIなどなど。

骨髄穿刺は胸骨と腸骨から、
骨髄生検は腸骨から行った。

骨髄穿刺は骨のなかから髄液を取る施術。麻酔はするが骨に針を通すのにゴリゴリと変な感じ。そして通ったら髄液をきゅーっと抜かれるのがわかる。
骨髄生検は骨の細胞を採ってくる施術。骨髄穿刺と似ている。

どちらも麻酔していても激痛がはしる。もうやりたくない。
この痛さが凄すぎて他の検査はあまり覚えてない。

2週間の検査が終わり病名がついた。

再生不良性貧血

難病に指定されている、大変珍しい病気だ。

僕は24歳で3人兄妹だったため、兄妹にドナーとなってもらっての骨髄移植が勧められた。
でもそれは兄妹でも25%しか合わない、血液のHLA型が一致するのが条件。
ドナーになる側も全身麻酔して髄液を抜くために精神的にも身体的にも負担がかかるのをなんとなく知っていたため、最悪だと思った。
でも、医者はその手段が1番治る可能性が高いという。
兄妹に血液の検査て欲しいと涙を隠し頭を下げた。
兄妹は家族のためなら何でもすると言ってくれた。
ふと力が抜け、涙があふれた。


今は検査の結果を待ちながら、入院中。

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