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空地くん。

うちの空地君も
もうすぐ初めての受験だ

目指す調理師専門学校に向けて
緩やかに(⁈)勉強したり
支援センターのお友達とスケートに行ったり
前を向いて生きている

3年前の不登校が始まった日から
随分経った気もするし
随分経っていない気もする

不登校が始まったあの日々は
本当にお互いが「何故…」と思いながら
過ごす
辛く重い日々だった

毎日起こしても起きようとしない息子

学校からの電話

ある日大きくなっていく息子を
片腕すら持ち上げられなくなった時
「無理矢理起こす」事を、やめた。

無理矢理起こして何になる
無理矢理行かせて何になる

私達の頃は学校に行くのが当たり前で
行かなくてはならない場所だった気がする

それを頑なに拒否し
不登校を選ぶ息子は
ある意味意志の強い選択のように思えた

不登校の子を持つ動画や
言葉をいくつも見たけど
その真っ只中にいる時は
暗い長いトンネルにいるようで

そのどんな言葉も響かなかった

息子は辛く苦しかっただろうけど
それでも元気だった

笑ってる事も多々あった

ならば、もういいやと思った

学校にも毎日電話で「休みます」と言うのが辛いから
報告をやめたいと伝え

少しずつカウンセラーや
不登校を選択した子供達が通う
センターに通えるようになった

センターでの面接では
「君はどうしてここに来ようと思ってくれたの?」
と言う問いに

「皆同じで比べられないと思ったから」と伝えていた

なかなかの、答えだった
親として納得もした

学校に行くも行かないも
不登校も登校も
誰も比べやしない

現代社会の中で行きたくない場所や
やりたくない事
避けたい時や
逃げたい時

そんな時に
弱い。逃げだ。って言葉で
押さえつけるのはおかしな話だ

他に選択肢があるなら
目を向けて見てもいいんじゃないかしら

私は息子が不登校になった事で
学ばせて貰った事がたくさんある

不登校にならなければ
知り得なかった事がたくさんある

これから息子は
初めての受験に向かうけれど

もしかしたらまた
学校に通うのが怖くなるかもしれない

行けなくなるかもしれない

目指す和菓子職人の道も
変わっていくかもしれない

けれど
まずはやってみて
その時また考えればいい

突き動かす今の衝動に
身を任せてみればいい

あの夜
一郎さんと繋がった奇跡の対談

「空地くん」と言うあだ名を貰った息子

「お母さんに内緒でいつでも電話やメールしてこいよ」と
言ってくれた一郎さんに

息子はあれからまだ
メールや電話をしてはいないようだ

お相手はあの一郎さんだから
ここぞとゆう時の為なのだそうだ

息子は
サカナクションのライブを
楽しみにしている

アダプトのチケットが
延期になってしまった時の息子の顔

メトロックで夜空の下
サカナクションの曲に揺れた息子の顔

初めてのクラブ
NFで一郎さんと2度もハイタッチした🤚!と
喜んだ息子の顔

一郎さん復帰後
サカナクションのライブでは

どんな表情を見せてくれるのだろうと
私は今からとても楽しみにしている

あと5年後には
dotRECにも一緒にお邪魔するのかな
エジーにいじって貰えるかな😂

その時にはまた
NFで音に揺れる場があったらいいな

一郎さんにいつか
「あの時の空地です」って
伝えられたらいいな。

#山口一郎
#空地くん

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