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”Blue sunset seen from the quiet room” 第6話「燃える」の感想文

本当に素敵な文章でした。

それは凛と冷える夜に見上げた月のように、白銀に光り、私の心をいっぱいにしました。

全身から青い炎をたてて燃える彼女の壊れてしまった心に寄り添い、抱き締めることが出来る言葉を自分の中で必死に探したけど、何も見つけることが出来なくて、悲しく、苦しく、悔しくて、そして誰よりも透明で美しい彼女とその心を見つめることしか出来ませんでした。

彼女の目を通してみた祖母は、大きく圧倒的な存在感を放ち、何度も心に刻まれてきた自身への呪い言葉で人間ではなくなっていました。

そして祖母が自分自身を切り刻んだのと同じ、それ以上に鋭利な言葉によって、12歳の少女を傷ごと切り裂いてしまいました。

もし、私が彼女を守る盾になれたら、どこへでも行けるための翼になれたら、いっそ彼女ごとこの世界を壊す隕石になれたら。
叶いもしない、もう間に合わない幻想を抱き、胸が苦しく、切なくなりました。

抵抗も出来いまま切り裂かれた彼女は、そのまま青い炎に包まれて燃え上がってしまった。

過去の傷や痛みの感覚を失い、意識をなくしてしまった心が、痛みを思い出すその時に、私は彼女の心に寄り添える言葉をかけることができるのだろうか?

共に燃え上がることもできない私は、悲しく、辛く、痛く、美しく、儚く、切なく、燃え続ける彼女の、いつか訪れるだろう穏やかな未来と幸せを祈ることしかできませんでした。

それでも、私は誰よりも彼女とその心が美しく気高い、そのことだけは知っていて、彼女自身が自分の魂の純度を忘れしまってたとしても、私だけはそのことを覚えていようと誓いました。


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