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大吉ポッドキャストM-1審査員の話

こんにちは。M-1グランプリ面白かったですね。
毎年M-1が終わった後、何回かM-1を見返して、そしていろんな人たちが評論しているのを聴いて楽しみます。M-1後2週間くらいはそういったもので楽しんでいます。
M-1の振り返りをするとのことだったので、今回初めて大吉先生の「大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」を聴いてみました。大吉先生の話をまとめていきたいと思います!


審査方法について

今年の審査に向けて、昨年と審査の基準を大幅変えたとのこと。
M-1を作った谷さんの本を読んで、M-1に求められているものは”新しさ”と考えられて、80点を最低点として、最高点を98点として、3つのポイントを基準にした。

  1. 新しさ 5点満点

  2. 漫才師としての技量、漫才師ポイント(構成なども含む)5点満点

  3. オリジナリティ(この2人にしかできない) 5点満点

  4. 爆発点 3点満点

上記をトータルすると18点、
そこに基礎ポイントの80点に追加していくスタイルとしたそう。

令和ロマン

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルティ4点、爆発点1点
トータル91点

ボケのくるまの口調、上からうざい感じはあべこうじっぽさがある。
ネタ自体の内容は擦り倒してきたようなものだが、そのテーマのほぼ正解を出したようなネタ。ネタ自体は4分20秒。
最後がもう少したたみかけたらもう少し点数が上がってたかなあ。

去年のトップバッターのカベポスターに点数を高くつけすぎたから結構苦しかったので、少し抑えてしまった。今振り返れば、爆発ポイントは2点はあったかなあ。
トップバッターなのに異常な空気だった。5年目にしては化け物すぎる。
終わった後にこれを基準にしてつけることにした。

みんな令和ロマンは異常だったとお話されていたとのこと。
     

シシガシラ

新しさ3点、漫才師ポイント2点、オリジナルポイント3点、爆発点0点
トータル88点
もうちょっと面白くなりそうなネタだった。内容が想定内で終わってしまった感じ。
令和ロマンが爆発した後だったので、、、、という感じ

さや香

新しさ3点、漫才師ポイント5点、オリジナルポイント4点、爆発点2点
トータル94点

昔の全日本プロレスを思い出すような強さがある。
会場がうねる感じの笑いがあった。2人にしかできない漫才。
ブラジルのエンゾに向かって叫ぶところで観客の沸かせ方がすごかった。
強引な展開もあったけど笑 といったところ

カベポスター

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルポイント3点
トータル89点

4分に収まりきらないネタなんだよなあ、、、、、と
ずっと同じ展開が続いて途中で笑いスタイルであるが、M-1だともう少し受けるポイントが必要。ずっゼリを覚えられない大吉さん、、、、笑
M-1の舞台では可もなく不可もなく漫才。ストーリー自体は面白いけど6分とかで完成するネタであるかなああ

マユリカ

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルポイント3点、爆発点1点
トータル90点

展開が強引な感じがした。倦怠感の話から不倫の話とか浮気の話とか話が違う。
自分たちのやりやすいようにネタを構成しすぎかなあ。阪本君の腕を組むのは女性のイメージなのに、男役をやっているのが気になった。ウケてはいたが所作が気になってしまった。これまでのネタを全く見ずにやった。その日の出来があまりよくなかったような気がした。この時に一瞬令和ロマンのことを思い出してしまった。
令和ロマンより高くはならないかなあと思ってしまった。
緊張するのは当たり前、令和ロマンが異常。マユリカごめんねと今年の審査で一番思っている。

ヤーレンズ

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルポイント4点、爆発点1点
トータル91点

ほんとにこんな面白い子どこにおったんと、
全コンビタイム計ってたけど面白すぎて止めるのを忘れてしまった。
どういう基準で点数をつければいいのかわからなくなった。
キャラ的にボケのスタイルはアンタッチャブルのようなうざいスタイル、
笑いの取り方が古坂大魔王に似ている。出井くんが上手かった。
ここがすごいのはボケをいった後にツッコミの子が突っ込みながら押している。センスがすごくある。ボケの味が単色になるところをツッコミで今風を出している。
令和ロマンを基準にしてしまった。最後の猪木の下りがもったいなかった。そこで構成点が伸びなかった。なんでちらし寿司?ボケのセンスとツッコミのセンスが良かった。
最近多い、伏線回収はもうお腹いっぱいなので、こういうボケをそのまま回収せずに投げていくタイプが面白い

真空ジェシカ

新しさ4点、漫才師ポイント4点、オリジナルポイント5点、爆発点2点
トータル95点

真空ジェシカは本当に新しい。呪物じゃないですよのつかみは本当になんなのレベルで新しい。大喜利系漫才でのあのツッコミはすごい。こんなネタはあの2人にしかできない。スタジオの音声とテレビから来ている音声は別物。
会場のお客さん男性が多かった。男性が多いとなかなかどんといかない。
男性の方が重い、どんと笑った時のパワーがすごい中、真空ジェシカは男ウケがすごかった。川北君が始めちょっと怖い演技をしていて、マジでちょっと引いてしいまって、ちょっと勿体なかった。ボケのセンスがいい。ちゃんとストーリーに沿った一本のお話になってた。決勝に残らなかったのでショックだった。
本当に早く優勝してほしい。笑い飯状態になるときついやん、、、

ダンビラムーチョ

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルポイント3点
トータル89点

歌ネタで有りネタなので、M-1でやられると付けにくい。歌ネタでは、歌の問題もあるし、にゃんこスター状態。
コンテストになると点数は入れられない。古くはない、新しいとは思う。
歌ネタはコンテスト向きではない。大原君は器用で、原田ふにゃお君もっと面白いことできると思う。もっと面白いことができると期待はした!これ以外が見たかった。歌ネタはツッコミがしやすくなってややドーピングなんだよねえ。。。

くらげ

アイスクリームを言ったり、サンリオのキャラクターに言ったり、おじさんが若いのに詳しいみたいな笑いとして見る。自分自身もやっているので、どう転がっていくのかなあと気になったけど、転がっていかなかった。なんで詳しいのか回収されないままどんどんいっているから、もっと引っ掛かりのボケとか入れた方が展開とか変わっていくのではないか。漫才のコンテストとして審査となると同じボケのダン積みだと点数は伸びないかなあ。せっかく独特の雰囲気持っているのに勿体無い。2人にしかできない掛け合いが必要かなあということでオリジナリティは低め。

モグライダー

新しさ3点、漫才師ポイント3点、オリジナルポイント3点、爆発点0点
トータル89点

評判だけはめちゃくちゃ聞いた。評判では、さや香とモグライダーだった。
歌ネタではいかに間を詰めていくのか。愛してる〜とても〜の間がつまらないのか、歌ネタが悪いわけではないが、そこを詰めて欲しかった。
どんなけ面白くても、とても〜の後が凪の時間になってしまって勿体無い。
歌ネタだから変にいじれない。色々な歯車が崩れてしまったのか。歌ネタ難しい。

決勝ラウンドの審査基準

1stラウンドとは打って変わって
爆笑が爆発がテーマなので、爆発した人が勝ち!というルールで審査を

決勝ラウンド令和ロマン

くるま君が天才すぎて嫌になった。
工場の作業のパントマイムが上手すぎる。こんなこともできんのかい!と色んな技術を見せつけられた。度肝を抜かれた。2本目の方がツッコミが機能している気がした。

決勝ラウンドヤーレンズ

1本目のセンスのあったボケが少し少なかったかな。1本目が良かった分期待してしまった。5本のボケに対して1個のツッコミで笑いを取るのが少なかった。
爆発力では令和ロマンの方があったかなあと。

決勝ラウンドさや香

あれは単独ライブのネタなんだよなあ。
今田さんともこの話をした。漫才師たるものお客さんが見たいネタをやるべき。
シュールで面白いけどファイナルにやるネタではなかった。
漫才は縛りがない分、あちこちいっちゃうし、笑いが取りにくいけど、漫才の良さがある。さや香はビデオでやる方が面白いのでは??
How toビデオが送られてきてあれが流れたらあのネタの最高系な気がすると思った。最初の仕組みがわからないと、最初聞き取れなかったので、余計に分かりにくかった。自分たちがやりたいことをやるのはかっこいいけども、、、、、
お客さんは敗者復活から客席にいて、4時間以上見ている中で難しいネタはもう疲れているだろう、、


最終決戦、左の人だけ大吉先生の目に入ってくるので富澤さんがヤーレンズに入れるのが目に入って、あれ?となった。M-1史上初めて最後の松本さんの発表までもつれた結果発表だったとのこと。もし誰かがさや香に入れてたら、3票3票だったら1stラウンドの点数が高い方が優勝だったから、色々なドラマがあった。

今田さんとのご飯で、明らかに時代が変わったとのこと。
大学お笑いのサークルをやっている人たちがM-1の舞台に立っている。
大学からやっているから実質芸歴は+4年。
お笑いサークルは自分に何があってるかをみんなでブラッシュアップして卒業している、一方芸人はみんながライバルだからそういうことはしない。
大学の4年間でそれを身につけているから、M-1を取りたいなら大学に行けという時代になったと、、、、

大吉先生の話を聞いて

ここまで大吉先生の話をまとめてきました。
大吉先生の言う通り、今年はトップバッターの令和ロマンの漫才が異様な雰囲気で3番目のさや香の漫才のあともなんか審査員の感じがいつもと違うなと、、
なかなか見応えのある大会で、そしてトップバッター絶対不利を覆してくれて夢のある大会だったと思いました。
また一方で、令和ロマンの凄さを見せつけられてお笑い業界の何かが変わるのでは?と思うくらい頭の回転の良さが大事だと思わされた大会だった気がします。
もし、自分が芸人だったら諦めてしまうかもしれないと思いましたね。

とにもかくも芸人さんたちはすごいなあと改めて思いました。
お笑い大好きです〜〜〜〜



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