親戚の天使ちゃん
正月休みを貰えたので地元に戻ることにした。
親戚LINEを見たら全員が集まれらしく、久しぶりに皆で集まれることになった。
うちは親戚兄弟がみんな結婚しているので、全員が集まると軽いサマーウォーズみたいになる。
親戚の集まりというと億劫に思う人も少なくないと思うけど、今回行く母方の親戚三姉妹はうちも含めて全員が別居or離婚しているので旦那という他人が介入しないからか皆のびのび自然体してる。
ばあちゃんの家の玄関を開けたら、天使ちゃん(仮)がお出迎えしてくれた。
ずいぶん大きくなっていた。人間の成長ってすごい。
前回会ったのがまだ1歳にも満たない頃だったので、一言目に「お!大きくなったなぁ!」って自然と口から出てのはおじさんの芽生えを感じた。
笑顔で「こんにちは!」って挨拶をしたら10回ぐらいバイバイって言われた。この子は人を見る目がある。
天使は全く人見知りせず、相手が誰でも話しかけていく。そんな天使にみんなメロメロだ。
「天使ちゃんは何歳ですか?」と聞いてみたら「3さい!」って元気に応えてくれたので、こっちも自分の年齢を教えたら「なんで?」と問い返された。たしかに、なんでこんな歳になったんだろうなと思う。
天使ちゃんは最近シールブックにハマっているらしく、大事なシールブックを見せてもらうと、
カバとかワニは水辺の近くに貼られていたり
うさぎににんじんを与えていたりと
色々よく見てるなって感心する。
貼られていないシールがいっぱいあったので理由を聞いてみたら「1日1枚ルール」があって天使ちゃんはそれを守っているらしい。
天使ちゃんのママは3児の母をしているのだが、
このルールには
「我慢を覚えさせる」
「貼りたいシールの順番を考えさせる」
「飽きずに継続させられる」
といった目的があると教えてくれた。
秀逸過ぎて鼻水が出た。
子どもにとっては焦って詰め込むより、こうして継続できる方が成長に繋がったり定着するんだろうなぁ。
ただ気になったのは馬の首だけちぎって海の底に沈められていた。なにが天使ちゃんの気に触れたのだろう。
その後天使ちゃんはYouTubeにある「いないいないばぁっ!」見せてくれた。「いないいないばぁっ!」も違法アップロードされる時代。
転載者はこのぐらいの歳の子にとって「いないいないばぁっ!」の需要を理解している主婦or主夫層に違いない。
コメント欄を見たらコメントはオフだった。3歳児の民度と純粋さで繰り広げられるコメント欄を是非とも見てみたい。
天使ちゃんがいることによって親戚内は柔らかい雰囲気に包まれている。全方位からの好意を享受し、愛嬌と自己肯定感を獲得している。
彼女自身も自分で自分をかわいいと理解していて、世界は自分を中心に回っているといった立ち振る舞い。それでいて周りを癒してくれる。こうなりたい。
天使ちゃんは「明日友達2匹と遊んでくる〜!」と友達の単位が「匹」だったり、
立ち上がる時に「よっこいしょういち」と言い出したり、
餅の食べ方が「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカがイモムシを潰した緑のやつを食べる食べ方をしていて爆笑した。
挙動の一つ一つが面白いので世に子育てエッセイが絶えないのも頷ける。こんなの周りに共有したいって。
最後にみんなで「ジャンボリミッキー」を踊ったら老朽化した床が軋んだ為、以降ばあちゃん家でのジャンボリミッキーは禁止になった。
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