くまっキーと過去からの不思議な手紙 おうちVer./リアル脱出ゲームオンライン

2018年12月19日〜2019年12月18日に、東京ミステリーサーカスで実開催されていた公演を、持ち帰り謎として改変したオンライン型のリアル脱出ゲーム。

あらすじ

ある日、東京ミステリーサーカス（TMC）の団長であるくまっキーのもとに、差出人不明の手紙が届いた。
日付は１年前となっている。
「突然ですが、あなたはお客さんと一緒に謎を解かなければなりません。すべてを解き明かせば、今のあなたに一番必要なものが手に入るでしょう。」
プレーヤーは、TMC内にいるくまっキーと連絡を取り合い、手紙の真意を探っていくことになる。

概要/感想（ネタバレなし）

東京ミステリーサーカスのオープン１周年を記念して開催された公演。
もともとは、ミステリーメールボックス形式で開催されていたものを、お値段据え置きで持ち帰り謎にしたものであり、他のキット型の持ち帰り謎に比べて、安価で楽しめるのはポイントである。
もっとも、TMCの構造やくまっキーというキャラクターの設定等が謎を解く上での前提となっているので、一度はTMCの現地でミステリーメールボックス型のリアル脱出ゲームを遊んだことがあるほうがベター。
難易度的には初心者向けだが、世界観への没入度を勘案すると、最初の一手とするのは考えたほうがいいかもしれない。

2023年現在、５周年記念としてTMCで開催されている「くまっキーのミステリーツアーからの脱出」がすっかり気に入り、偶然居合わせたくまっキーとの２ショットを撮ってもらってご満悦だった６歳児の希望で購入したが、やはり、子供とやるのにちょうど良い難易度。
封筒のデザインを見て、早速メタ解きに励んでいたが、さすがにそこまでバレバレではなく。
映像や画像からヒントを見つけて謎を解いていくというスタイルは、そこまで知識を前提としないので、フォローしやすい。
子供と一緒に、という点では、大謎のギミックも良かった。
ネタバレになるので、多くは語れないものの、持ち帰り謎で、これを試してみる勇気はなかなか出ないでしょ。

実際はフロアを移動して、ヒントとなる鍵を見つけて、といった過程が入る部分が、LINEのやりとりで済んでしまうため、ボリューム的には少し物足りなさは残るか。
あっという間に大謎に辿り着いたしまった、といったところで、パスワードを導き出す中謎についても、実際にメールボックスを開けるというギミックに比べるとどうしても淡泊になってしまう。
アーカイブ的に、終了してしまった公演が後追いでも楽しめるのはありがたい一方で、体験に勝る面白さはないということを再認識。
出来るだけ、行きたい公演は開催中に、というのは肝に銘じておこう。