見出し画像

AIにSHAZNAのアルバムをレビューさせてみた。 その2

以前、こんな記事を書いた。

AIを使えば、ブログを書くのをサボれないかな、と安易な気持ちでレビューを書かせてみたのだが、当時使った「AIのべりすと」は、本来は小説を書くためのツール。
やはり、音楽レビューを行うには限界があったのだと思う。

しかし、早くもAIイノベーションは次のフェーズに移っていて、ご承知のとおり、「ChatGPT」は、ある程度の学習をさせた前提において、精度の高い文章を出力することができる。
改めて、レビューを書くのをサボれるかどうか、AIを試してみてもいいのではないか、と思ってきた。

比較という観点もあるので、テストの題材は、もちろんSHAZNAの名盤「GOLD SUN AND SILVER MOON」である。

おりこうさんすぎるきらいはあるけれど、案外、ちゃんとしたレビューになっているじゃない。
データの少ないインディーズの作品や、新譜のレビューとなるとそうもいかないのかもしれないが、さすがミリオンが見えた作品。
"3rdアルバム"という記述については解釈の余地があるも、チューニングをする前提であれば、十分精度が高いものが出てくる。
これ、いけるのでは?

ちなみに、チューニング前については、こんな感じ。

有名だと言う「メロウな気持ちで」なんて知らないし、再結成されたのは2017年であり、2021年時点で情報がないというのは嘘なのだが、収録曲は学習させればいいし、再結成が認知されていないのも、ちっともアルバムを完成させないSHAZNAだって悪い。
いずれにしても、多少の学習でどうにかできる範囲だった。
3rdアルバムの件は、僕が訂正し忘れていたことがバレた。
詰めが甘い。

しかし、ここまで来ると、更に欲が出てくる。
自分で書いたSHAZNAのレビューを読み込ませて、同じ文体で書いてもらったら、どうなるのだろう。
ものは試しである。
やってみるのである。


文体の再現度はともかくとして、元のレビューを読みやすいように再構築してくれた印象。
さきほどまでは1997年と記載されていたリリース年も、しれっと1998年に修正されている。
クドさはあるけれど、それは多分元のレビューがクドいから。
自分の文章の課題が明らかになるから、地味にメンタルをエグる作業になってきた。

これ、実用的なのでは!と思ってきた矢先、致命的なことに気付く。
結局、元ネタとなるレビューを書く必要があるということだ。
これでは、レビューを書くのをサボるという目的は果たせない。

安眠妨害水族館の文体で、まだブログでは採り上げたことのない題材でレビューをさせたらどうなるか。
LUNA SEAの「SHINE」をレビューしてもらうことにする。

思ったよりもすんなりできた。
AIにレビューを書かせるときは、「安眠妨害水族館のスタッフです。」からはじめさせることにしよう。
あとは、この文章をどうやって面白くするか。
いかにもな広告文になってしまうと面白味に欠けてしまうし、少し毒を含むぐらいのレビューのほうが信頼感を得たりするものだ。
気持ち辛口に書いてもらってもいいかもしれない。

あんた、毒レビューもいけるのかよ。
安眠妨害水族館では書いた記憶がない「いかがでしょうか。」からのエクスキューズ構文もばっちりじゃない。
通常、この作品を語るにおいては外せない活動休止やソロ活動といった背景事情は欠けているものの、音楽は蘊蓄ではないというスタンスにおいては、むしろ真摯に音楽に向き合っているように見えなくもない。
ソツがなさすぎて、正直、どうオチをつけるかに困っている。
こうなったら最後の手段を使うしかない。

情報がほとんど拾えないであろう咲花-サカナ。-の最新曲「うさぎ のち あめ」について、ノー学習でレビューさせてみた。
もちろん、"申し訳ございません。咲花-サカナ。-というアーティストは存在しません。"というオチを期待してのことだった。

……のだが、先に言ってしまうと、性別認識に誤りはあるも、ちゃんと歌詞や曲調と整合性のある内容を書いてきた。
ごめんなさい。もう、僕の負けで良いです。

そんなわけで、Chat GPTも大絶賛!
咲花-サカナ。-の「うさぎ のち あめ」、2024年3月頃までの期間限定配信中なので、まだの人は聴いてみてね!(いかにもな広告文)


この記事が参加している募集

AIとやってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?