灯台にあいにいく
自分でもよく覚えていないのだが
気がつけば灯台に魅せられていた
家々から離れたような辺境の岬で
日本古来のものとは思えない、白亜で、芸術的な塔が建っている
観光客もまばらで、波の音と夏の虫の鳴き声しか聞こえない
それだけで胸がざわつく
私自身、海が無い県で育っているので
余計に灯台が異国のものに見える
いざ、灯台を巡るとすると
有名な物でも離島にあったり、交通機関がなかったり、
なかなか辿りつけない
地図とにらめっこしたりで、一種の宝さがしのような気持ちである
生きているうちに、あとどれだけの灯台と出会えるだろうか
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