sakashin (RIDE)

株式会社RIDE代表取締役社長。06年に、RIDEの前身RIDE MEDIA&…

sakashin (RIDE)

株式会社RIDE代表取締役社長。06年に、RIDEの前身RIDE MEDIA&DESIGN株式会社を設立。著者は「ビジネスの課題は編集視点で見てみよう!」マイナビ出版。その他、宣伝会議などで不定期に執筆。

マガジン

  • ブックレビュー100

    興味の赴くままに乱読した本のレビューです。まずは100冊。ビジネス書から小説、エッセイ、etc、、、。

最近の記事

017 ブックレビュー『男子厨房学入門』

料理を超絶ロジックで紐解く「料理の四面体」。読後の興奮が冷めてきた最近ではあったのですが、、、やっぱり玉村さん本の料理に対するアプローチは独特すぎてテンションが上がりました! そんな本書は、料理をしない男性に向けての1冊。 冒頭「自分の食べるものを自分で作ることができない、他者に甘えた情けない存在である男に向けて、、、」という節で始まります。 一方、料理を知っている人にとっては「他人を軽蔑する喜びを味わえる面白本」とも宣言されていて、もう、「ケンカ売ってません?」って感じ

    • 016 ブックレビュー『越境芸人』

      読書は、タイミングが大事だと思っています。 なんとなく読書を楽しんでリラックスするのも大事だと思っていますが、僕のスタンスは「インプット欲求」が起きた時に読書です。目的意識を持って読むとか、目標設定でガチガチするのでなくあくまでも「自分の初期衝動」を見逃さないことです。 だから、僕は「積読」をある意味、読書とも据えています。それは、たとえ帯と目次だけしか読んでいなくても、「初期衝動」があったから購入した訳です。無駄ではないんです。「インプット欲求」がその本には詰まっている

      • 015 ブックレビュー『すいません、ほぼ日の経営。』

        「働くことが嫌い」な糸井さん。これは、ご本人が公言しています。そんなところからも信用できて憧れるところがずっとありました。 楽して儲けようってより楽しく儲けよう!みたいなノリというか、、、。もちろん、実際はそんな事がないことは、この本を読めばわかります。楽しく儲ける(働く)を実現にするには、様々な努力や意識が必要だからです。 上場してビジネス系譜で糸井さんを見る機会が増えた気がします。そんな中インタビュー形式の本書に出会いました。聞き手は、日経ビジネスオンラインや読売新聞

        • 014 ブックレビュー『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」』

          読んだのは数ヶ月前なんだけど、、、 「活字で笑う」楽しさを体験させてくれた1冊でした。 もう大爆笑しました。爆です。 このレビューを書きながらもニタニタしてます。 投稿されるネタは最高にバカバカしいけど生きる上での泥臭さというか、 人に理解されることが重要ではない、ある種、投稿者の生き様が 垣間見られる濃厚なエッセイ本的な要素もありました。 とにかく電車内での読むのは危険! 本書はラジオ本。人気コーナーを書き起こす系の内容です。 こういった構成の書籍って主題となるラジオコ

        017 ブックレビュー『男子厨房学入門』

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        • ブックレビュー100
          17本

        記事

          013 ブックレビュー『段取りの教科書』

          いよいよ、レビューが追いつかなくなってきた汗。なるべく読了後すぐに書きたいんだけど難しい。折り目とアンダーラインを引いているから読み返す作業も出てくるし、、、。言い訳はこの辺で本題。 クリエィティブディレクター水野学さんが著者。「センスは知識からはじまる」を読んで以来ぶりの水野さんの本。こちらは、SNS上でN氏におすすめして頂いた。10月10日が初版だけど、10月23日には増刷がかかっている人気本。 段取りとあるので、ビジネスHOW TO感が強い印象だけど、僕の中ではクリ

          013 ブックレビュー『段取りの教科書』

          012 ブックレビュー 『戦争と農業』

          アムスから車で2時間ほど走ったところに「ホフ・ヴァン・トウェロ」というオーガニック農場」がある。資本、労働、土地のすべてを“小さなスケール”で成り立たせ、地域に根ざした持続可能な成長モデルを作ることを目指し、活動している農場だ。(フォーブス参照) 今回、読んだ本は、なぜ今、このような農場が注目されているかを紐解くのに参考になった。本書のダイジェストとしては、民生技術が軍事技術に転用された事実を歴史的に紐解き、技術、政治、食といった文脈で語られれているところ。農業と戦争、一瞬

          012 ブックレビュー 『戦争と農業』

          011 ブックレビュー 『RPA革命の衝撃』

          少し酔い気味で眠たい。今夜は飲まなければよかったと少しの後悔。あーもう午前1時。ただ、帰宅して早々だけど、これを今夜中にまとめておかないといけない!という変な強迫観念に取り憑かれタイピングを始めてしまった。っていうのもこの後の1冊がもう読了しそうだから、、、。 インプット&アウトプットの訓練。調べなくても済む知識をどれだけ増やせるかが、クリエィティブには必要だという「アタマのやわらかさ」を読んで気づきがあったので気持ちが続くかぎりはやってみようと思う(自己暗示)。 さて本

          011 ブックレビュー 『RPA革命の衝撃』

          010 ブックレビュー 『表現の技術』

          読書には「編む」という面白さがあると思っている。今回はまさしくそれ。前に読んだ本との内容が頭の中で合体して知識として深みを増す感覚。ってことは、理解度も深まるという状況。この本は、後輩のS君におすすめされた。著者は、高崎卓馬さん。最強のクリエィティブディレクター。そしてあとがきを読む限り松永さんが携わっている。そら、わかりやすく実践的な本だと思った。 チープな表現でアレなんですが「まさしく表現の技術」がわかる本です。いや〜なんか、今まで感じていた思いや考えがスッキリする内容

          010 ブックレビュー 『表現の技術』

          009 ブックレビュー『アタマのやわらかさの原理』

          最近「編集」に関する連載をはじめたこともあり、その流れで「こんな本がありますね〜」とマイナビ出版『web desining』編集長におすすめして頂いた1冊です。界隈で言われている「これからは編集力ですね!」的な話を企画力や発想力に落とし込んだ1冊です。 ログミーばりの完全な口語調展開で、文字量も少ないので読みやすく2時間コースでした。難しい単語も少なく相当にひらたい内容を意識して書かれたと思いました。 著者が今まで仕事を一緒にしてきたアド系のトップクリエイターたちの思考や

          009 ブックレビュー『アタマのやわらかさの原理』

          008 ブックレビュー 『上を向いてアルコール』

          久々に小田嶋さん。コラムニストらしく、テーマについての事実関係、そこに付随する検証、そして個人的見解、この要素がうまいバランスで組み合わせってる小田嶋さんは大好き。「たまむすび」も聴いているけど、語りと文章の表現がとてもシンクロしていてすごい! 普通、文章にできないから口頭でとか、口頭だと伝わらないから文章でというふうに分けると思うんですけど、そこの誤差がほとんどない。もちろん、伝わり方は違うと思いますが、伝え方に関しては同調している感じ。(コラム道も必読!) 今回の本。

          008 ブックレビュー 『上を向いてアルコール』

          007 ブックレビュー 『U理論』

          2週間かかった~。ここ最近で一番ヘビーな本。まず感想は、マインドフルネスや仏教の教え、認知学などに近い視点がたくさん詰まっていて、自己と向き合う本だな~と。 この本では「内面の状況」と「社会的な場」という言葉が出てくる。この大枠を掴んで読み進めると少し理解しやすい。 あと「開かれた思考、開かれた心、開かれた意思」という言葉も要所要所に出てくる。今までの学術理論や経営指南書は、過去から学ぶことに主眼を置いているのでアプローチ的に新しいので今読んでおく本だとも感じた。 遅く

          007 ブックレビュー 『U理論』

          006 ブックレビュー 『タープの張り方 火の熾し方』

          飲み行って馬鹿話とか、釣りとか、料理とか、キャンプとか、海外ドラマとか、ゲームとか全て僕のパフォーマンスをあげる原動力なんだけど、やっぱり、ファジーな時間は大切かと。惰性じゃない時間が大事だと最近思っている。惰性で飲みに行くとか、惰性で釣り&キャンプに行くとか、惰性でゲームを朝までやっちゃうとか、、、まあ、それが生活習慣だし趣味ってところで大事なんだけど、なんか発展性がない気もしていて。 あっ!突然感あってすいません。でも、本気で思ってる。 ファジーな時間っていうのは、時

          006 ブックレビュー 『タープの張り方 火の熾し方』

          005 ブックレビュー 『笑いのカイブツ』

          積読処理。あと3冊くらいあるけど。ちょっと気分変えて〜と思いながら手にとったこちら。どんどん引き込まれちゃって一気読みしちゃったよ! 寝ようと思っても寝られなかった原因。 ってか、何だろう!? この読後の気持ち。同情しそうだけど、そこまででもないし、共感できる訳ないんだけどすごく心寄せたくなる気持ちにもなる。かといって嫌な気持ちになって悲壮感あるのか?って言ったら、このヘドロみたいな落ちぶれ方に憧れすら抱いてしまう。この本は、きっと賛否両論どころか、感想を伝えるのが難しい本

          005 ブックレビュー 『笑いのカイブツ』

          004 ブックレビュー『料理の四面体』

          今回も大満足な1冊に出会えた! ある一定の周期で料理本は読むんだけどこの「超・論理的思考な料理本」は初めてだった。 本屋の料理コーナーはご存知の通り、レシピ本で埋まっている訳だけど、よ〜く目を凝らして見ると、何らかのフィルターを通しての本を見つけることができる。これ編集目線的にとても大事だな〜と感じる。 色眼鏡っていう言葉はネガだけど、企画とかを考える時ってこの思い込みというか偏見に満ちたところから物事を捉えることである事柄をオリジナリティあるものへ昇華できるんだと。すな

          004 ブックレビュー『料理の四面体』

          003 ブックレビュー 『インスタグラムと現代視覚文化論』

          美術、写真、映像に関して全くアカデミックなアプローチができない僕が読むには、なかなか大変な1冊だった。本のリリコメンダーだと個人的に思っている友人Yくんがプッシュしていたので読んでみたのがきっかけ。難書だったけど論文的な文体や見解を読む楽しさがわかった1冊だった。自分の意思じゃ選択しない本だったので、これまた素敵な出会いだと感じている。 仕事柄、インスタ関連の記事や書籍は目を通してはいるけど、基本はマーケティング関連が多いので全く別の角度からインスタを理解するきっかけにもな

          003 ブックレビュー 『インスタグラムと現代視覚文化論』

          002 ブックレビュー 『ラブという薬』

          タイトル通りの影響を受けた本だった。さすがいとうせいこうさん。この本を作るとき、タイトルが先に浮かんだそうだ。 実際にカウセリングへ行った人から教えてもらった本なんだけど。この星野さんがロロロのライブサポートメンバーだったとは知らなかった。 星野さんは、非薬物療法を重視した心理療法の精神科医。ブルータスとかYahoo!でも連載しているから知ってる人も多いかと。いとうせいこうさんがカウセリングしてもらっている先生で、2人の対談形式でサクッと読めた。仕事しながらでも2日あれば

          002 ブックレビュー 『ラブという薬』