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【インタビュー】子育てしながらカフェをオープン(FRACTAL COFFEE)

この度、フラクタルコーヒーのオーナー愛乃さんにインタビューをさせていただきました。

元々は教員として働かれていた愛乃さん。酒田にフラクタルコーヒーをオープンさせるきっかけやその想いについてお聞きしました。

インタビュー記事を書くのは初めてなのですが、愛乃さんの挑戦する想いに、大変刺激を受け、今回「私自身も挑戦だ!」と、インタビューの依頼をいたしました。

愛乃さん、お忙しい中、さかちゃん初のインタビュー記事へご協力いただき、ありがとうございます。

-Profile-

フラクタルコーヒー 愛乃さん
岩手県盛岡市出身
結婚を機に山形県酒田市へ移住
小学校教諭を経て
一児の母として子育てをしながら
2023年9月フラクタルコーヒーをオープン

1.|カフェを始めるきっかけはなんですか?

きっかけは2つあるかな。

ひとつ目は、オーストラリアへ行ったこと。

元々は教員だったんだけど、「人に教えるって難しいな」「人生経験を広げたいな」と仕事に悩んでいました。ちょうどその頃に夫が仕事でシドニーへ行くことになったので、仕事を退職し、一緒に行く事にしました。

シドニーは、なんとなくキラキラとしたイメージがあって楽しみにしていたんですが、実際は日本人と知り合える機会は少ないし、慣れない土地で疲れるし、言葉は通じないし、惨めになってとても辛い時もありました。

そんな中で、ボランティアで英語を教えてもらえる教会に通い始めました。

同じように英語をあまり話せない人が集まり、一緒に勉強しました。途中で必ずあったのが、クッキーとコーヒーがセットの『ティータイム』。

この『ティータイム』が楽しかった。話せないなりに、伝えよう積極的にコミュニケーションを取ろうと頑張れて、楽しかった思い出があります。

生活の情報交換の場はいつも『カフェ』でした。シドニーは実はカフェ大国で、至る所にカフェがありました。朝6時から開いてるので、散歩の途中や仕事に行く前に立ち寄る人、海近くのカフェにはサーフィン後の人たちが集まっていて人々の生活の一部になっていました。

カフェは15時頃に閉まるところが多く、お店の人はそのあと自分の時間を過ごすスタイル。

その生活スタイルが素敵だな、こういう空間がたくさんあると良いなと思いながら、帰国してきました。

これが、「カフェをやってみたい」と思ったきっかけのひとつ。

でも結局、資格もない、知識もない、資金もない……という事で、一旦、諦めてしまいました。

2.|もう一度カフェをやろうと思うきっかけがあったんですか?

子どもができたタイミングです。

日本に帰ってきて、夫の地元である酒田で暮らし始め、仕事も始めたんですが、シドニーでの生活が忘れられなくて。

そして、なかなか妊娠できずに悩んでいた時期でもあったので、妊娠が「カフェをやりたい」という夢を後押ししてくれました。

もう、このタイミングしかないと思って、仕事を退職しカフェをやると決めました。

完璧主義な性格がいつも邪魔して、「資格ないとできない」「分かってないとだめだと」思っていた考え方もやめました。

自信はないけど“やる”と決め、子どもが引き寄せてくれたこのタイミングでやるしかない!と覚悟を決めました。

3.|妊娠中に準備を始めたのですか?

いや、妊娠中はのんびり過ごしました笑

憧れのマタニティを満喫しつつ、妊娠中は、SNSで世界中のカフェを見て妄想をしたり、これからどんな人と働けるのか楽しみで話を聞きに会いに行く時間を過ごしていました。

4.|子育てしながら大変じゃなかったです?

「子育て中によくやるね!」と言われるけど、子どもがいなかったらやってないんですよね。

妊娠した事で、カフェをやる覚悟ができたし、こどもが、エネルギーになったので。

「子どもがいるからできない」と子どものせいにはしたくないです。

自分の人生だし、お母さんが幸せで元気じゃないと、子どもが夢を持てないと思うから、頑張りたいです。

5.|「フラクタルコーヒー」という店名の由来を教えてください!

「フラクタル」という意味が、ちょっと難しいんですけど……

ほんとの最初のきっかけは、オーストラリア生活で初めやることがなくて(笑)、散歩をずっとしていた時に、シダの葉を結構見るようになって、夫に「それがフラクタル構造って言うんだよ」と教えてもらったこと。

後から意味を調べたらかっこよくて。

シダの葉は、細長い葉がいっぱい集まって、大きい葉を構成している植物なんですが、自分はその小さいひとつでも、繋がって広がっていくイメージ。それが、かっこいいなって。

「自分もお店やろうかな」とか「頑張ってみようかな」とか何でもいいんだけど、“フラクタルコーヒー”が、ちょっとしたきっかけになれたらと思ってお店の名前に付けました。

6.|最後に、どんな事をしたいですか

カフェのテーマが「自分に優しく(これまで自分が厳しかったから)」なんです。

自分が幸せじゃないと、周りに厳しくなっちゃうし、周りを幸せにできないなと思ってて、自分にちょうどいい働き方、サスティナブルな働き方をやっていきたいなと思っています。

シドニーにもたくさんあった、地球環境にいいこと、サステイナブルな取り組みもやっていきたいです。

あとは、イベントやりたい。「ゲストティーチャー」といって、みんなにちょっと教えるみたいな場も作りたいと思ってます。

資格がなくても、人よりちょっとできることをみんなと共有したいなって。

先生の期間も長かったけど、先生をサポートする補助の仕事もしていて、それが好きで、メインの人がいて、自分がサブで入るみたいな形をイメージしてます。この場所で、みんなで同じことを共有できたらいいなって。

-おしまい-

愛乃さん、ありがとうございました。

フラクタルコーヒーに行くと、とてもパワーをもらえます。頑張る人の背中を押してくれて、ご縁が広がっていく、まさにフラクタル(シダの葉)のような場所なんだなと、改めて思いました。

(ひとりで出来ることは限られるけど)みんなでやればなんかできそう!大きな可能性を感じてる!と、愛乃さんからメッセージもいただき、応援するつもりが、逆にさかちゃんが応援をされ、パワーをもらっちゃいました。

(2023.11.15)

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