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【本棚】子育て本ベストセラー100冊を1冊にまとめた本

AERA with Kidsの編集に12年携わってきた江口祐子さんが書いた、子育てのまとめ本を読みました。

子育てはわからないこともいっぱいあって色々勉強したいけど、日々働いて家事もしながら子育てをしていると、本を読む時間も十分に取れない!
だから、自分が必要な情報に早く辿り着きたい

また、子育て本を読んで納得して終わりでは意味がなくて、実際に自身の子育てに活用できるようなエッセンスがほしい

この本はそんな願いに応えてくれる、ありがたーい本です。

どんな時代でも変わらない、多くの子育て本に書かれていること
これからの未来を生きる子供を育てるために、逆に変えていかなければいけない常識や価値観
その2つを軸に実に幅広いジャンル・考えの本から選出されたエッセンスが書かれています。

例えば、「子どもへのまなざし」のようなロングセラー本。教育・保育の現場で長年活躍されている方の名著。逆に、時代の寵児と言われるような、ひろゆきさんや堀江貴文さん、落合陽一さんの独自の教育論。自身の3人の子供をスタンフォード大学に入れたアグネスチャンの著書。コーチングやアンガーマネジメント、アドラー心理学など最近注目の学問からアプローチした子育て本。日本の教育界を引っ張る藤原和博さんや高濱正伸さんの著書。
100冊のラインナップがとてもおもしろいんです!

ここでは、私が特に気になったトピックス3つをご紹介します。

1:基本は失敗OK!にする→自己肯定感がついて挑戦できる人になる

正解がわからないと言われる時代、名経営者と言われるような人でさえ、多くの失敗をします。
歴史的に見ても、偉業を成し遂げた人も多くの失敗を経験してきた。
大切なのは、挑戦すること。
ひろゆきさんは以下のように言っています。

失敗を乗り越える力を身につけるには、失敗を繰り返すしかない。
そして失敗を恐れなくなれば、挑戦の回数が増える。
挑戦の回数が増えれば、それだけ成功する可能性が上がる。
ひろゆき「僕ならこう育てるね」より

この言葉にはハッとさせられました。

頭ではわかっていても、知らず知らずのウチに、私は子供に「失敗しないでね」といった呪縛を与えていたのでは・・・?と思う。
子供に失敗してほしくなくて、色々先回りして助言したり手を出したりしてしまってきた。
でも、それって本当に子供のため・・・?

失敗している子供の姿を見たくない。
失敗した際の後処理が面倒。
理由を突き詰めていくと、子供のためじゃなくて自分のためなんですよね。

私は仕事でも手堅くやりたい派なので、どうしてもそういう考え方が子供に伝染しちゃってるのでは、と反省しました。

失敗していいんだよ!てことは意識的に伝えなければ伝わらない。
子供のうちに、家や教室など「ここは何度失敗してもOKな場だよ!」てことを何度も伝えていくようにしよう。

2:子供の才能は早く見つけるべき→才能は見つけるのではなく育てるもの

子供の才能を見つけてあげたい。
自分の子供は勉強もスポーツも苦手だけど、どこか輝ける場所があるのではないかー

多くの親がそういった願望を抱き、子供に様々な習い事などを経験させたりしますよね。

でも、才能は結果であって生まれつき持っている能力や地頭ではない、と「ビリギャル」の著者坪田信貴さんは言います。

「才能がある」と言われている人たちは、”その人にあった動機づけ”があって、そこから”正しいやり方”を選んで、”コツコツと努力を積み重ね”ている
「才能の正体」より

確かに、ずば抜けた何かを持っている子もいるでしょう。
でも、どれもたいしてできなくてもいい。まずは自信ややる気を与えてあげる”動機づけ”が大切。

そう言えば、藤井聡太くんが将棋を初めたきっかけは「おばあちゃんに勝って嬉しかったから」て何かのインタビューで語ってたっけ。

動機づけって実はとても些細なものでも、そこからの地道な努力の積み重ねによって、常人ではたどり着けないくらいの存在になれたりする。
それだけ継続してやり続けることが難しいということ。
私だってヨガも英会話も色々チャレンジしているのに、続かないものがどれだけ多いことか、、、
継続する習慣の身につけ方も親と子で一緒に学んでいくようにしたい。


3:ナナメの関係をつくる

これは藤原和博さんがビジネスパーソン向けによく伝えていることなので、知っている方も多いかもしれない。
この「ナナメの関係」は子供にも有効だそうで、これがあると子供が強い子に育つ。

親と子、先生と生徒という「タテの関係」は基本的に上下関係がはっきりしているので、従うか反発するかの二択になりやすい。
逆に、同学年の友達などの「ヨコの関係」は感想を言い合うだけになりやすい。
家にも「筋交い」があると強い家になるように、「ナナメの関係」がある子はタテやヨコに何かトラブルがあったときも耐えられる子になる。

ナナメの関係は部活などでも構築できるかもしれないが、親が意識的に作ってあげることもできる。
興味がある分野に対し、その分野に得意な人を紹介してあげたり。
友達家族と旅行に行く、なども有効だそうだ。
今後は意識してやっていきたい。

ここでは上記3つを紹介しましたが、他にも紹介したいエッセンスが満載!
この本の良いところは、そのエッセンスを深掘りして調べたいときにどの本を読めばいいのかもわかるところ。

受験、発達障害、登校拒否、思春期・・・
子育ての悩みは時期によって変わってくる。新たな壁にぶつかったときに、また読み返したい本です。






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