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2023.5.21 西東京市こもれびホール・立川志の輔独演会 行ってきた!!

開館25周年記念公演のホールでしたが、とても綺麗で天井も高くて椅子も座り心地良くていいホールでした♪


どーんと目立つ建物。だが、左の建物の上のほうが富山市庁舎に見えてしまう私…。
B列だけどA列がないので見やすい!

●立川志の大:牛ほめ

●立川志の輔:ちりとてちん(若草色の長着・半衿柿色・帯も柿色)

昔は保谷市でしたが、東京に西があるのかと言われつつ、西東京市になった時も話題になりましたが、なかなか呼ばれませんでした。保谷にいいホールがあると聴きながら25周年で呼ばれました。

G7で同時通訳というのがあるけれど、あれは本当に伝わっているのか?という大胆な疑問を呈す志の輔さん。
英語を耳で聴いてトランジェクションして同時に口から日本語で話すなんて凄いことですよね。
まず皆さん私が言ったことを隣の人に伝えてごらんなさい
「え?」って空気感になる。
日本語で言ったことを隣の人に伝えるだけでも…すぐにはできないんですよ。
隣の国の人がどういう風に伝えているかなんて、こちらではわからないんだから、ちょっとずつずれているんじゃないかって…誰にもわからないんですよ。

昔は講演を行っていました。こう高い机があって、水挿しがあって、立って話をするというとても楽な仕事でした。
契約が90分で、長いなーなんとか60分にならないかなって、じゃあ60分にして貰うと30分質疑応答という面倒なことになるので、じゃあ90分自分で喋ることにしたわけです。
その時に私の少し後ろの方に手話通訳さんが着いて、色々と手で私が喋ったことを同時に通訳してくれるんだけど、通訳さんが時々変わる 。あれ?と思うと人が交代している。
楽屋でなぜ?と聴いてわかった、手話の通訳さんが後ろで集中して対応できる時間が15分が限界だから、複数人で行うということを知りました。
そこからG7でもAIをどう使うかという話が~とチャットGPTの話へ入り、AIに落語はできないでしょう。でもお客さんが諦めたらダメでしょうねー。

(略)

で、ついてこれてますか?
皆さんの好みの話をしたいと思いますが、600人の好みがわからないので、私が今話したいことを好きに喋るスタイルですので、付いてきてくださいね(笑)と落語に繋がっていく…

ちりとてちんは5/4の富山でも聴いているのですが、富山では右端だったので、志の輔さんの横顔と背中しか見えず…でしたが、今回は下手で、ちょうど志の輔さんが下手を向くと正面の位置だったので、おー!これはいい席!富山での志の輔さんと西東京市での志の輔さんを脳内で合体!!
メリハリ&緩急がマジ凄い。

~仲入り~

●津軽三味線:山中信人

素晴らしい津軽三味線でしたな。
一言も喋りませんでしたね、あとで一言挨拶させましょう。
津軽三味線の人は喋ってはいけない…というルールはありませんが、出会った時からなんとなく青森の人なのかなと思っていたら、埼玉の人なんですよ。たしか、そうです、引越していなければ。
個人情報になるので、それはこの辺にして。
なんか津軽三味線の大会で三年連続日本一になったとか。
なのに、埼玉なんですよ。

落語家になってから、色々な素晴らしい音楽や芸術家の方を舞台袖から聴きました。
師匠の談志がいろいろなところに連れていってくれて、紹介してくれました。

先日、50席にも及ぶ襲名公演を終えた、#江戸家猫八 さんにも、何回も私の公演に出て貰いました。
定番のうぐいすから鳴かない動物の鳴き声まで、素晴らしい芸ですよ。
私はご縁があって、先々代の猫八さんにもお会いしたことがあります、もちろん先代の猫八さんにも、そして今の猫八さんもとても素晴らしいです。

(志の輔さんは、猫八さんのこと、とっても好きなんだなーってのが伝わって来て、しみじみしちゃった…)

●立川志の輔:抜け雀(黒の長着・グレーの羽織)

見えないはずの絵が舞台上に現れ、そこに屏風があり、雀が飛んでいくさまが見えるのは、これは客側の想像力だけではなしえない。語る側の間合いだったりテンポだったり、所作…それこそ話芸と言われる志の輔さんの世界観でなければ、ここまで想像力を掻き立てられ、ドキドキすることなんかないんだよなあと感じる。

息子が書き足された絵の前に立ち…あ!となるところで、会場の空気が志の輔さんに集中する瞬間を感じた。
その静寂もその後の宿屋店主の一声で、どっと笑い声で会場が揺れる。

サゲの一瞬前でニヤリって感じで笑う志の輔さんの表情にぞくぞくするわー(;・∀・)なんて思っていたら、志の輔さんが言う。

落語家の快感は50分前の時間にお客さんの時間が戻る瞬間。
なかには、今なんて終わったの?という人もいるかもしれないのもまた快感ですな。

終わってから、山中さん登場。  

志の輔さんから「なにか一言」と促されて

気持ち良くなってしまって、ずっと弾き続けてしまいました。あと、日本一と仰いましたが、世界大会です。

「結構はっきり言う方ですね(嬉しそうな志の輔さん)」

さて、かいかんといえば、会館の開館が25周年ということで三本締めで終わらせていただきたいと思います。

舞台上の山中さんも一緒に三本締めで終了しました。

さて、こちらのBLOGで、出囃子の時に志の輔さんが頭を下げるタイミング…というくだりを読んで、次回からはそれも楽しみにしようなどと思いつつ。

志の輔さんがサゲを言ったあとに頭を下げる、クロージングのタイミングも凄いよなあと。
ちょっとの差でお客さんの集中力が切れてしまうこともあるだろうし、自分で自分の舞台の幕を引くタイミングなんて…と思うと、そこにもまたどきどきしてしまう。

#山中信人 さん

#津軽三味線 #世界大会 3連覇の山中さんですが、パワフルで、それでいてテクニックすげえ!ってなるんだけど、ただ、テクニックだけで押してくるわけじゃなくて、メロディアスでかっこよかった。おお、これはかなり気持ちいい~って思ってたら、途中でトランス状態になりました(笑)
野外フェスとかで酒呑みながら聴きたい!!(超褒めてます!)

https://twitter.com/nobu483

さて、次は5/31の志の大さん昇進記念公演です。1列目なんだけど端っこなので、きっとみんなの横顔しか拝めません(笑)

また遊びに来てな~(・∀・) 待っとるちゃ。