フリーランスは気楽に稼業と来たもんか?[#039]
いらっしゃいませ!
50代のライター生活へようこそ!マスターのサケサカです。
『サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ』という言葉を知ってますか?
私と同年代の方ならば、きっと記憶にありますよね?
そう、1962年製作クレイジーキャッツ主演の映画【サラリーマンどんと節】中での、故・植木等大先生のセリフに端を発する名文句です。
まぁ、映画自体はお気楽サラリーマンではなく、サラリーマンの悲哀を描いた内容になっていましたが、どんな職業にもいい面・悪い面はあるモノですよね。
ところで現代は、サラリーマンではなく自由な働き方を求めて、フリーランスを目指す人も増えているように思えます。
とはいえサラリーマンと一緒で、フリーランスだって良い面ばかりではありません。
そこで今回は、サラリーマンならぬ『フリーランスは気楽な稼業と来たもんか?』と題して、フリーランスの悲哀についてかんたんにご紹介します。
これからフリーランスとして独立したいと考えている方は、よろしければ参考にしてみてください。
※また、拙ブログ【50代のライター生活】でも、フリーランス生活をさらに詳しく解説していますので、よかったらご参考にどうぞ!
フリーランス芝生の青さ
人生100年時代を迎え、会社にとらわれない働き方が求められる様になった現代。
フリーランスとして戦える力を身に着けておくことは、定年後の人生を考えてもけして無駄ではありません。
とはいえ、私個人の考え方としては、なにもすべての人がフリーランスになる必要はないと考えています。
それどころか、むしろ自分がフリーランスとして活動しその大変さを知っている分、積極的にはおすすめしないというのが私のスタンスです。
今の仕事や職場に不満な部分があり、会社にとらわれない働き方をしたいという気持ちはわからないでもありませんが、戦う力をつけたいだけであれば、個人的には副業としてスキルを身に着けて行くほうが得策だと思っています。
隣の芝生は青く見えるものですし、だからといって急にそこに飛び込んだとしても、「あれ?」と思うこともあるはずです。
一般的に青いと言われる、フリーランスの芝生は次のような感じでしょうか?
もちろんこれらは、どれも間違っているわけではありません。
けれど、フリーランスという働き方のごく一部を切り取っただけでしかないのも事実です。
フリーランスの現実
端から見ると実に青く見えるフリーランスの芝生ですが、その青さの影に隠れた地面はどんなものなのか。
ここで、フリーランスの現実をご紹介します。
収入が安定しない
仕事の仕組みづくりにもよりますが、ある程度稼げるようになったフリーランスでも、基本的に収入は安定しません。
そもそもフリーランスの仕事は、ほとんどがプロジェクト単位での契約となりますので、急に仕事自体がなくなってしまうこともありえます。
会社員ならば忙しい時も暇な時も、最低限の収入は保証されていますが、フリーランスではそんなわけにはいきません。
収入の乱高下に耐えられる精神的な強さを持っていない人には、フリーランスは向いていないといわざるを得ませんね。
やらなければならないコトが多い
一般の会社は営業部から経理部、総務部などさまざまな部署・部門に分かれています。
それぞれの部署に所属する社員は、所属部署の仕事だけを担当する場合がほとんどで、他部署の仕事を兼任することはほとんどないでしょう。
しかし、フリーランスとは個人事業主のことです。
営業から伝票整理、スケジュール管理まで一から十まですべて自分でやらなければ、ビジネス自体が成り立ちません。
例えばWebライターであっても、記事だけ書いていればいいわけではなく、それ以外の事務作業や営業活動まですべてを自分でやらなければなりませんし、それをしなければ生活自体が立ち行かなくなってしまいます。
自分の専門分野以外の仕事は他部署がやってくれる会社員とは、そこが大きく違うのがフリーランスという仕事です。
社会的立場が弱い
個人事業主=フリーランスとはいってみても、社会的に見れば無職と大して変わりありません。
会社という後ろ盾がない以上、社会的保証は一切ないため、その立場を誰も支えてはくれないのです。
例えばカードを申請したり、賃貸住宅を契約したり、はたまた何らかの事業拡張で銀行などから融資を受けたい時でも、ほぼ無条件で通るというコトはほとんどないでしょう。
他にも、年金は会社員の厚生年金と比べれば見劣りするモノしか入れませんし、労災や失業保険があるわけでもありません。
収入が一定していないという一点だけを取ってみても、フリーランスは端から見るほどカッコよく自由な仕事ではありませんし、仮に成功したとしても社会的に見れば相対的な立場は弱い職業です。
自己管理が難しい
フリーランスの仕事はすべて自分で取らなければなりません。
仕事の1つひとつは企業、または個人とプロジェクトのたびごとに契約によって成立するケースがほとんどです。
つまり、好きな仕事を選んで、好きな時に好きなところで仕事ができるというのは、ある意味では本当ですが、だからこそすべてが自分の自己責任で行わなければなりません。
これらはすべて自分が行わない限り、誰が面倒を見てくれるわけでもないのです。
体調やメンタルケアは会社員でも自己管理が求められるのは事実ですが、仮にそれで仕事ができない状態になったとしても、有給休暇や労災などは一切ありませんので、その分収入が減ってしまうだけの話。
上に上がるのも下に落ちるのも、すべては『自己責任』という言葉がつきまとい、すべてを自己管理しなければならないのがフリーランスという働き方なのです。
守るべきフリーランス5ヶ条
良くも悪くもフリーランス。
最後は、フリーランスとして守るべき5ヶ条をサケサカ流にまとめてご紹介します。
自己管理は徹底して行なうべし
スキル向上のために常に勉強すべし
隣の芝生ばかりうらやむなかれ
甘い話はないと心得るべし
すべては自己責任だと覚悟すべし
フリーランスという働き方を選ぶ人が増えている現代ではありますが、正直この働き方には向き不向きがあると思っています。
しかし、この5ヶ条を守れるという人ならば、もしかしたら向いているのかもしれません。
最初にもいったように、私個人的には安易にフリーランスになるのはおすすめしませんし、仮に目指すのであればそれ相応のリサーチとシミュレーションを綿密に行なうべきです。
その上で、やっぱりフリーランスになろうと思えたのであれば……。
ようこそ、フリーランスの世界へ!
では、また明日!
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