見出し画像

ロンドンにいるけど、日本語を学ぶことにした話

ロンドンに来てから、日本語で自分の伝えたいことを的確な言葉にしていく力を徐々に失っているような気がする。

英語の上達のスピード< 日本語の退化のスピード の状態が続くと、ただでさえ雀の涙ほどの私の言語コミュニケーションスキルは、あっという間に枯渇してしまうだろう。恐ろしや。

今日は、そんな私が日本語でのコミュニケーションを磨くために行っていることを紹介したい。

1.なぜ私の日本語力が低下しているか

数か月かそこらの海外滞在で日本語が全く不自由になってしまう事は勿論ない。しかし「しっくりくる言葉」がすぐに出てこなかったり、何かを説明しようとしても取っ散らかった話し方になってしまうなど、歯痒い場面が増えたような実感がある。その理由としては至って明快で

①日本語を話す機会が少ない(英語圏、友人が少ない)

②ロジカル/的確に話す必要性に迫られる機会が少ない(仕事してない)

という機会の不足により、日本語と、思考→表現 のスキルが徐々に鈍っているのであろう。

折角海外にいて、これからイギリスの大学院で学ぶのだから、英語にどっぷり漬かりたい気持ちもがる。しかし私の思考のベースは日本語なので、日本語で思考→表現を学ぶことは間接的に英語の表現力にも貢献する、という期待(という名のこじつけww)を抱きつつ、日本語のコミュニケーションを磨く場を探すことにした。

2.どこで日本語を磨くのか

私はスピーチのクラブの門を叩いた。トーストマスターズクラブという、アメリカ発祥の世界最大級の教育NPOだ。巷でTEDが流行するずっと前からスピーチ、リーダーシップスキルを磨く場として世界中に存在しているそうだ。

発祥はアメリカなので英語スピーチが基本だが、日本語専門のチームも存在している。もともとはオンサイトで勉強会を行っていたが、昨今のパンデミックもあり、オンラインに移行したため、ロンドンから参加している。

3.どうやって日本語を磨くのか

この勉強会の構成は至ってシンプルだ。以下の3つで成り立つ。

①即興スピーチ:提供されたテーマに基づく即興スピーチの披露

②準備スピーチ:自分のカリキュラムに応じて準備したスピーチの発表

③フィードバック:準備スピーチに対するフィードバック

勉強会の特徴は、特定の指導者がいない事だ。世界共通の教育カリキュラムに基づき、メンバーが学習者と指導者を兼ねる相互学習の仕組みとなっている。クラブ運営、フィードバックもメンバーが役割分担をしながら運営しており、感覚的には部活動のようなイメージだ。

私はこの勉強会に、時には準備スピーチの発表者として、またある時にはフィードバックの担当者として参加し、自分のスピーチを練ったり、他のメンバーを聞きながら勉強させてもらっている。

 4.どんな効果があるのか

トーストマスターズクラブに参加してまだ数か月であるが、今時点で感じているメリットを3つ挙げる。

①日本語の表現力を磨ける

当初期待していた事でもあるが、想像以上にカリキュラムが充実している。そのためユーモアのあるスピーチ、ストーリーテリング、リサーチをふまえたプレゼンテーションなど、様々な目的、聴衆を想定したトレーニングが出来る。また、クラブのメンバーから率直なフィードバックを貰えるので、改善したり、挑戦をするモチベーションを継続的に得られる。

②役割があることの価値

仕事を辞め主婦になると、自分が所属し最大の時間を費やしていたコミュニティ・役割が失われるので、私はしばらく「抜け殻になった感」に苛まれていた。しかしこの組織の勉強会運営のために役割を担ったり、教えたり、教わったりする環境がある事で、社会的な関わり・役割を得られることも個人的には大きなメリットと感じた。

③組織運営が学べる

わざわざ大学院で人的資源管理を専攻する位なので、組織運営にはとても興味がある。この世界最大規模のNPOが、どんな組織体制や制度で成り立っているのか、ミクロの面(自分・自分のクラブ)でもマクロ(グローバル組織)の面でも勉強になることが多いはずだ。労使関係で成り立つ組織とは異なり、個人の興味や向学心から集まった仲間がどのように組織を作り上げているのか、これから自分が得られる経験を通じて学んでいきたい。

(追記) 気になった方のためにトーストマスターズクラブ(日本)のHPのリンクを張っておきます。https://district76.org/ja/

なんと国内だけで200クラブも存在しているそうだ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?