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【とらねこさん企画】今年開いたパンドラの箱

とらねこさん企画。今回のお題は「パンドラの箱」です。年末を締めくくるにあたり、ニュースコメンテータの多事争論風にまとめて見たいと思います。

今年は旧態依然としていた日本の陰の部分が露骨になった年だと思います。自民党の政治資金問題はその最たる例ですが、それ以外にもジャニーズ喜多川氏の性的加害事件、宝塚歌劇団の女性事件、日本大学の大麻事件、ビッグモータやダイハツにおける不正問題。様々な闇が暴かれた一年と言っていいでしょう。

これまでカリスマ的地位にあった方がいなくなったり、衝撃的な事件が発生したりしたことで、抑圧された方の抑えが効かなくなり、様々な醜聞がパンドラの箱のように飛び出した事例と認識します。

自民党の問題にしても安倍晋三氏が生存していた時に、何かと問題が発生したにしても、大事になる前に手を打ってきたことはあるのでしょう。それはそれで一定の秩序が保たれていたのかもしれません。しかし、それは一方で犠牲になったり、抑圧される側になったりする人を生み出すわけで、今回、政治資金問題にしても、これまで抑圧されてきた検察から集中的に槍玉にあげられる結果を招くことになったと見受けします。

ジャニー喜多川氏についても生存時には様々な忖度が発生したことでしょう。現在のような動きを氏の生存時に行うことが出来たかと言えばまず無理だったことでしょう。

繰り返しになりますが、犠牲者を抑えつけることで、一定の秩序を保っていた。それが日本にある「人間を幸福にしないシステム」であると感じます。

現代の日本で忖度がなくなったか、人間を幸福にしないシステムは撤去されたかと言えば否でしょう。現状、手が差し伸べられない事例はいくつも見聞きしており、これからも抑圧された側が何らかの引き金により暴発し、抑えていた醜聞がパンドラの箱のように噴出する事例はたくさん出ると考えます。

正しいことを貫こうとしたり、過ちを諫めようとすると時に迫害を招く。それは人間の機根が衰えている表れであり、「何を言うか!」と反発を招き、抑圧される結果になる。特に上に立つ者が正しい知見を持たなければ、これまで列挙したように様々な忖度が生まれます。
冷や飯を食う覚悟や余裕がある人なら正々堂々、命を懸けた行動ができるでしょうが、生活のためにやむなく忖度し、自身をまげて生きている人がたくさんいるのは仕方がないのかもしれません。人間は単独でそこまで強く生きることはできません。

人間を正しく導く哲学や教えがこれまで以上に必要とされる時代なのかもしれません。IT技術は日々進歩していく中で、性根や機根が置き去りにされる世であってはなりません。(本編終わり)

ここしばらく、とらねこさんの新しい合同マガジンに力を入れたいのとメンバーの新陳代謝を図った方がよいと思い1月からnote活動内容を少し変更することにしました。
「トランスミッションⅡ」では新しいことに取り組んでいます。半分実体験、半分創作のショートショート記事を作成しているところです。軌道に乗るまで注力することにしました。
文豪へのいざないはしばらくお休みさせてください。その間、心理学コースに移動し、様々な知見をインプットしたいと思います。


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