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災害ボランティア従事時の注意事項


石川県で災害ボランティアの登録が始まり、登録者数が1万人を超えたことが報道されました。今後、石川県で災害ボランティアに従事する事例が増えることでしょう。

富山県では社会福祉協議会による個人の災害ボランティア派遣が開始されており従事しました。活動を通じた中での感想を列挙することにします。

なお、ボランティア従事時の写真撮影は強く自粛する旨、説明があり被災者宅の心証を考慮し、この投稿には掲載することが出来ません。

当日までの流れはおおよそこんな感じになります。今後、現場で従事される方の参考になればと思います。

  • ボランティアへの事前登録を行う。

  • 社協により具体的な案件の募集が開始されるので、現地に行ける場合エントリーする。募集人数が埋まり次第、募集は閉鎖される。(従って、事前登録しても実際には参加しない人が多くなると思います。)

  • 当日、集合場所に向かう。担当者より全体説明があったのち、行先や従事するグループが編成される。従事内容は倒壊した灯篭やブロック塀などの除去、被災家屋の清掃や廃棄家具等の運び出し、ゴミ集積所への運搬。津波の被害がある場所では土砂の除去も考えられます。

  • 現地には複数の派遣場所が用意され、1グループごとに指定された現場に向かう。(参加した日は1グループ6人でした。)1グループにつき2つ以上の従事場所があることも多い。

  • 派遣場所に向かう際にトラック等の運転を依頼される場合がある。

当日は集合場所で受付を済ませた後、氏名が分かるようにガムテで自分の氏名を記入し、左腕に着用しました。4グループが編成され、用意されたトラックで現地に向かいました。その日は3つの現場で倒壊灯篭、ブロック塀の撤去を行った後、応援で被災家屋で家具等の撤去を行いました。

それらを踏まえたうえでこれは用意した方がいいというものを列挙します。

一番重要なのは靴。本来であればつま先に鉄板が入っている安全長靴が必要ですが、なかったのでつま先が硬い登山靴で代用しました。スニーカーで参加すると重量物を足に落下させた場合、確実に足が骨折します。また地面に釘などの突起物があるため、踏まないように靴底が厚い靴を履くことも大事です。

同じ理由で、手袋も重要です。コンビニ市販の軍手では重量物で手をはさんだ場合に確実に挫滅します。皮手袋があることが望ましいです。また運搬物が滑らないような手袋であることが重要です。

雨具は少雨ということもあり、使いませんでした。ただ、ゆったりとしたリュック用雨合羽は用意した方がいいです。ゴアテックスとかあるとベストです。

ヘルメットは場所に依ります。安全のためには必須ですが、屋外作業で身長を超えるような危険物がない場合は不要に感じました。着用している人も少なかったです。汗をかく場合はタオルを頭に巻くのもいいと思います。

昼食は各自で用意します。昼食時に災害ボランティア本部に戻る場合は湯茶等の提供がありましたが、ペットボトルなど複数本用意するのが望ましいです。

なお、ある政治家が炊き出しのカレーを食べてひと騒動が起きました。今回、訪問先より菓子等の提供を受けましたが、現場の統括者に判断を仰ぎ、ことわってからいただきました。訪問先の心証的にありがたく頂いた方がいい場合もあります。(要求するのは論外だと思います。)

ボランティア従事者の車両は高速道路料金が無料になる制度があります。知らなかったので、復路は証明書をいただき通行料を無料にしていただきました。

従事現場の様子や自画像撮りについて・・現場ではとてもではないですが、行えません。行えそうな雰囲気にもなりません。解散してから高速道路のSAで撮影して頂きました。

本当は復路で色々買い物をしたかったのですが、高速道路の途中下車ができなかったため、サービスエリアでいろいろ買いました。食べ物やお土産物を積極的に購入して、被災地での消費行動をすることも大事なことだと考えます。(なお、高速道路では酒は購入できません。orz)

美味しそうなものばかり購入しました。家に帰ってからいただきます。災害ボランティアは長期にわたる支援になります。今後も何回か作業に従事しようと考えています。


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