桃の断面から対季を解釈する:表と裏、内と外

私たちは常に表面だけを認識します。
言い換えると、認識できる領域を表面としています。
表と裏は一体をなし、認識できる領域と認識できない領域はいつも同時に存在します。
表面を裏返しても、裏面が表面になっただけで、認識できる領域と認識できない領域は何も変わりません。

昼と夜が交互に訪れるように、表と裏は入れ替わって現れ、同時に認識しないのがふつうです。
認識できる領域と認識できない領域は常に半分ずつあります。

対季(アンティシア/コントラ・アンティシア)は360°の黄道十二宮における4つの度数によって、交互に現れる表と裏を平面展開する手段です。

例えば、今日4月15日は、太陽黄経24°です。
0度を1度とみなすので25度(A)になります。
そのオポジションは205度(D)、アンティシアは156度(C)、コントラアンティシア(B)は336度となります。

太陽黄経の計算:国立天文台暦計算室

しかしこの4つの度数による相は時間意識の制限下にあります。
認識できる領域が広がって認識できない領域にアクセスできるようになったわけではありません。現状を継続させる意識状態のままです。

交互に現れる表面と裏面は、どちらも認識できる領域、外に向けられた意識です。認識できない領域を含めた統合は、内に意識を向けることでなされます。

桃のイメージでいうと種子殻の内側にある純粋意識が中心にあり、統合された全体を見渡すことができます。
種子殻は360°の時間意識の境界線です。
境界線は、4つの相の先、第5・6の相(図で言うとE・F)に対応し、生物の自己保存本能にあたります。通常、この境界線を超えることは生命の危機に関わるため禁忌されます。

360°の黄道十二宮の白羊宮と双魚宮の間にある切れ目から、太陽系の天体配列に基づく曜日の無限循環構造2π=420°=♡へと変換することで、種子殻に象徴されるマインドを解放し、永続する意識状態に到達します。

それが可能になってようやく、アンドロギュノス(原初の人間:神)の再統合が実現します。

イメージ画:チューリッヒ中央図書館所蔵/書架番号Ms. Rh. 172 - 『オーロラ・コンサルジェンス』/ f. VD-2, 15世紀 Image material: Zürich, Zentralbibliothek / Ms. Rh. 172 – Aurora consurgens / f. VD-2, Date of origin: 15. Jahrh.





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