どうしよう。Mリーグが好きすぎる
ほんの数ヶ月前まで、麻雀の役なんて一つも知らなかったのに。
「麻雀は治安が悪い」というイメージを持って26年間生きてきたのに。
全てが覆されてしまった。
私をどこまでも熱狂させるもの。
ワクワクさせるもの。
感動させるもの。
毎日を楽しくさせてくれるもの。
それが麻雀であり、「Mリーグ」である。
Mリーグとは、プロ麻雀リーグのことである。
サッカーのJリーグの、麻雀版のようなものだ。
私には、麻雀の話ができる友達がいない。
「麻雀にハマってる」というと、「麻雀?(笑)」という感じで笑われる。特に若い女性には、麻雀に親しむ機会は少ないので、仕方がないと思う。
私も少し前までは、タバコの煙が充満した、ちょっと汚い場所で年配の男性達がお金を賭けてやっている…というイメージだった。
しかし、いざ麻雀の扉を開けてみるとどうだろう。
それは、頭脳を使った、"スポーツ"。
そう。スポーツを見ているときの熱狂にとても近い。
そこに渦巻くのは、タバコの煙でも、ギャンブルでもない。
スポーツマンシップに乗っ取った、純粋な勝負への情熱だ。
4人での対戦で、トップを取れるのはたった一人。
14枚の牌を、早く、高くなるように、牌をツモり、捨てることを繰り返す。
自分都合で突っ走っているだけでは捕まる。
けれど、守ってばかりだと絶対に勝てない。
対戦相手の様子を伺いながら、
それでも、勝負所で勝負ができる人しか、勝利は掴めない。
そんな、一牌の、一瞬の読み合い、攻防が、沈黙の中で渦巻いている。
実況解説が、その戦況を、選手の思考を、私たちに伝えてくれる。
Mリーグはチーム戦だ。
一人のポイントが、チームのポイントになる。
全8チームの内、レギュラーシーズンを勝ち残った6チームが、セミファイナルへ。
そして、そこを勝ち残った4組が、ファイナルへ。
最後に優勝できるのは、1チームのみ。
1戦の勝敗が、その選手の人生に直結することもある。
成績の悪いチームは、メンバーを入れ替えなければならない規定がある。
視聴者である私たちは、その、人生がかかった麻雀というゲームを、その物語を、目撃することができる。
技術や実力だけが結果につながるわけではない。
麻雀には、「運」「偶然」の要素が大いに関係している。
どんなに力があっても、どんなに頑張っても、どうしようもできない局面もある。
選手の力、そして運命のいたずら、人生が懸かった一つ一つの選択。
熱くない訳がない。
熱いぜ、Mリーグ。
面白いぜ、Mリーグ。
今日の勝者の嬉しそうな顔。
今日の敗者の悔しそうな顔。
私たちは、すべてを目撃できる。
たまんないぜ、Mリーグ。
熱狂を、もっと外へ。
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