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2月22日(木) 猫が苦手とあまり言えない

猫の日。にゃーにゃにゃー。私は猫が苦手だ。犬も苦手だ。ほとんどの人がとろけそうな表情で見つめるその生き物が苦手なのだ。毛が生えてるから苦手だ。アレルギーがあるから苦手だ。急に寄ってきたりするから苦手だ。舐めてくるし…べちょべちょで苦手だ。いつも「ひゃあ〜」と言って逃げてしまう。

小学生の頃のはなし。友達と遊ぶ約束をして家に帰った。歩いて3分の友達の家に行く途中、道のど真ん中に大きな犬がいた。どっしりと動かずにこちらを見つめてくる犬。

友達の家はすぐそこなのにこれ以上前に進めない。犬の横なんて絶対通れない。しばらく犬と見つめ合いながらどうしようどうしようと考える。ダダダッと走り出してきそうで怖くなる。

帰ろう。私が立ってる場所はヤクザの家の目の前だし。ここはいつも早足で通ってるってのに。もう無理だ。犬にもヤクザにも殺られる。みきちゃん、ごめん。

全速力で走って家に帰った。

「今日は遊べなくなった。」と友達に電話をした。

猫や犬をかわいいと思う時もあるけど、たいてい苦手か何にも思わないかのどちらかである。だから猫や犬を愛でる話に全く入れなくてちょっと寂しい。 

「わあ〜かわいい!」と言うくらいならできるけど、それ以上の言葉が出てこない。イモムシやカニやカマキリを観察してると自然と「わあ〜かわいい!」が出てきて「見てよこの動き」「うんち見てこれ!こんなうんちするの!」「どこ行くのよまてまてまて」同じテンションで楽しめる大人をあまり知らない。ちょっと寂しい。


くたくたになったチューリップに色気を感じる。昨日履いてきつかったSサイズの下着は捨てた。買ったばかりだったけど仕方ない。私は今日からMサイズの人間なんだから。


「先生ともうすぐお別れなんだね」と年中クラスの子に言われる。え、退職すること知ってる?と思ってドキリとしながらも「どうしてお別れなの?」と聞く。

「だって4月から小学校行くんでしょ?」と。私が年長クラスの担任だから一緒に卒園して小学校に行くもんだと思っているみたいだ。おかしくて笑った。

「私は小学校行かないよ〜」と返して切なくなった。この時期は結構辛い。


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