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夢見の星 海王星

海王星は今、太陽系で一番外側の惑星です。

2006年までは冥王星がそうだったんですが
準惑星に降格してしまったので
国際的な基準では海王星が最遠ということになります。

まあ、惑星の基準なんて所詮人間が決めたことなので
星目線で言ったら惑星でも準惑星でもまったくどうでもいい話でしょうが。

西洋占星術的にも
冥王星が準惑星になったとて
以前と変わらず惑星として扱っています。

海王星は魚座の守護星です。

守護星というのは星座と惑星のリンク付けみたいなもので
この概念が西洋占星術ではとっても大事になってきます。

魚座は水のエレメント
水は感情を表しますが、同時に無意識や夢、精神世界も意味します。

魚座の強い人は、スピリチュアルな感覚や能力が高いと言われています。

わたし的には
人の感情にとても敏感な方が多いように思います。
傍にいるだけで、会話しただけで相手の感情がわかったり、伝わってきたり
そうするとほっておけなくて、自分も辛くなったり……
そんな繊細で感受性が強い方が多いです。

12星座では一番最後の星座なので、
それまでの11個分の性質を全部ひっくるめた、統合された状態
例えるならさなぎの中ですべてが一緒くたになって原型すらなくなり
新しい形態になって生まれ変わる
というような。

そのせいか、魚座は何にもカテゴライズできない
独特なオリジナリティーや深さを持っています。
魚座の次は一番目である牡羊座なので
そこからまた新たなサイクルが始まるわけです。

海王星の性質も魚座とほぼ同じです。
魚座をぎゅっと凝縮させたのが海王星だと思ってください。

さなぎになって生まれ変わる、と言いましたが
冥王星も『生まれ変わる』『破壊と再生』という意味があります。
冥王星は外からの圧で否応にも変容を迫られる、という感じですが
海王星は、すべてを体験しつくした後に無意識の中から湧き上がってくる変容意識
とでも言いましょうか。

そんな海王星を使って何を見るのか
わたしはその方のイマジネーションや共感力を見るのに使います。
もちろん占星術師さんによって違うと思いますが。

イマジネーションや共感力
あまり興味がない、と思う方もいるかもしれません
でもわたしはとても大事だと思っています。

ホロスコープの中で海王星や魚座に特徴のある人は芸術的なセンスがある方が多いです。
どの分野で?というのはもちろんさまざまですが
自分の中に湧き上がったイメージを何らかの形で表現することにたけていたり
またはそうしたいという欲求があったり

そして共感力というところでは
さっきも言ったように近くにいる人の感情がなんとなくわかってしまう
悲しんでいる人の近くにいたり、話を聞いているうちに自分も同じ気持ちになってしまう
感情が移ってしまう、という人もいます。

そういったことで悩んでいたり
生きづらさを感じている方もいるのではないでしょうか。
そして、自分にそういう能力があるもしくは強い
ということに気づいていない方も……

何が苦しいのかわからない、
でも人の中にいると辛かったり心がざわついたりする
そう感じることが多いなら
海王星がホロスコープの中で大事な意味を占めているのかもしれません。

海王星が語り掛けるメッセージは言葉で理解するというよりも感性で受け取るもの
のように思います。
夢でのメッセージを受け取るみたいに

夢も海王星の領域です。
ホロスコープでの海王星の位置は、その人の夢との関わりを示している場合があります。

夢にはいろんなメッセージがちりばめられていますが、
その中には今の自分を癒してくれる、成長させてくれるヒントも含まれています。

夢を紐解いたり
夢自体をわたしたちに近づけ、わたしたちのための夢見をさせてくれるのも海王星の力です。

不思議なんですが、自分の夢を理解しようとすればするほど
夢に近づこうとすればするほど
そのメッセージは、わかりやすいイメージになってやってくる。
そして今の自分に必要な何かを教えてくれる。

夢研究で有名な心理学者のユングは
何か答えが欲しいのなら自分の夢に聞いてみるといい
と言っています。

夢を人生に役立たせること
それを手助けしてくれることも海王星の力の一つだと思っています。

ホロスコープの中の海王星の場所は
夢やその人の精神世界に繋がるとても深い場所なんです。

誰のホロスコープの中にも必ずあるので
誰でもその力を使うことができます。

人との関わりの中で疲れてしまった心を癒すのにも海王星の力を使ってみてください。

まずは夢を意識したり
自分の中に浮かんでくるイマジネーションを膨らませたりするといいのではないでしょうか。

もう一つおすすめなのが妄想です。
自分のイマジネーション能力のすべてを自分のために使ってみてください。
この『自分のため』という意識がとても大事だと思います。

今回も最後までお付き合いくださり
どうもありがとうございました。


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